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2017年8月 2日 (水)

三千百五十五: 詩作の思い出

たまには、私の詩作の背景も書いてみたいと思います。

私自身も気に入っている詩で『愛と光』というものがあります。
以下に掲げておきます。

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        愛と光


    愛が光となり、光が愛となり、
    光と愛が結ばれ合い、
    羽毛のように 触れ合い、
    お互いの中で響き合う。

    光と愛が 織(お)り合わされる中、
    速くもあり 遅くもある
    一つの やわらかな音楽が流れ続ける。

    その音楽に のせて
    光と愛が
    私達の胸に やって来る。
    一組の男と女のように。


       2010年12月31日
        坂本 誠

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詩作の日は、「2010年12月31日」付けで、旧ブログ『悲喜憐偉』に発表したのは、2011年1月1日の「七百二十一:音楽の輪」で、ご紹介しています。

大晦日に、試作したのですが、当時、『超時空要塞マクロス』をしきりにみていたのを思い出します。
ですから、詩の中に、「男と女」が入っていて、かつ、音楽性のある詩になっていると思います。

当時、私は、『超時空要塞マクロス』の主題歌「Do You Remember Love ?」を心の中で歌っていたものです。
音楽や、同映画の雰囲気があるかもしれません。

私が詩を作る時は、どこで生まれるかはわかりません。
つまり、一定していません。

草原の中で思いついたり、本屋の中の棚の間を巡っていて、急に思いついたり、部屋の中で思いついたり、と様々です。
しかし、一概に言えば、大自然に接している時とか、部屋の中で、一人でいる時に思いつくことが多いようです。

いずれにしても、心が高揚している時に、思いつくことが多いと思います。

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また、この詩『愛と光』を作る際にも、また、この詩『愛と光』を思い出すたびに、それにつれて思い出す詩が『邂逅(かいこう)』という、私の詩です。

その詩『邂逅』は、2011年5月17日に作成され、旧ブログ『悲喜憐偉』に発表したのは、2011年5月17日付で、『千二 :邂逅』として掲載しています。

『邂逅』のイメージが拡大して、『愛と光』に受け継がれています。

        邂逅


    闇の中から
    一つの中心より
    赤い光が 右の円をなし、
    青い光が 左の円をなし、
    多くの時間をかけ
    巨大な空間を横切り、

    やがて
    再び 一つの円を結ぶ時
    互いに欠けたる色が 混じり合い
    一つの完全な
    強力な光を放つ。
    以前よりも 強い光が。


       2011年5月17日         

       坂本 誠

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それと、この詩を掲載する際に、よく載せている写真が、右のものです。

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この写真は、2009年3月26日に公園の夜桜を撮影したものです。
夜桜の背後に、電灯が光っています。

写真を撮影した時には、気付かなかったのですが、パソコンに入れて、見なおしてみると、電灯の光が大きな青い光と、その青い光から、小さな赤い光が分裂しているように映っていました。

もちろん、この写真には、加工はしていないので、撮影時に、電灯の光が夜桜をかすめる際に、分光して、青の光と赤の光に別れているのではないかと思います。

しかし、この写真自体も、「詩『愛と光』にマッチしているようだ」との思いから、同時に掲載しています。


        Love & Light


    Love becomes light, and light becomes love,
      Light & love are connecting each other,
    They are touching like feathers each other,
      They are echoing in themselves each other.

    While light & love have been weaved each other,
      One soft music is flowing
        slowly and speedy.

    Light & love are coming
      to our chests on the music.
    Like one man & one women .
      Like one couple .


 

                                       坂本 誠

2017年7月31日 (月)

三千百五十三: 夏のピアノ

       夏のピアノ


   鍵盤の上の
   指先から あふれ出る ピアノの音は
   ガラスで作られた
   ビリヤードの玉のよう。

   その 虹色を帯びた 幾つもの玉が 
   重なり合い 触れ合い 叩き合い 離れ合いながら
   種々の乾いた音を放つ。
   七色の光が 虚空で 薄く 散乱するかのように。

   その 幾つもの虹色の音が 織り重ねられ
   青空高く 木霊(こだま)しつつ
   天頂 目指して 上に落ちてゆく。
   夏風に流される 幾つもの シャボン玉のように。


                                       坂本 誠

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2017年7月 4日 (火)

三千百四十一: 指の上に

       指の上に


   ある秋の午後
   僕は草原に寝転んだ。
   風に吹かれて
   緑はなびいていた。

   丸い大きな空が広がっていた。
   はてしなく青かった。
   僕は青空を見つめた。
   青空も僕を見つめた。

   青空は流れていた。
   赤とんぼの群れが浮かんでいた。
   僕は青空を指さした。
   青空の中心をどこまでも突き破るように。

   赤とんぼが僕の指先にとまった。

   青い空、緑の大地の自然と
   赤とんぼの生命と
   僕の心とが
   一つに集まっていた。

   小さな 僕の指の上に。


                                       坂本 誠

2017年6月 7日 (水)

三千百二十六: 青空下り

       青空下り


   目を閉じて
   自分の心の中に広がる 青空へと 飛び降りる。
   遥か下方に見える
   白い山の頂を目指して
   ゆっくりと降りてゆく。

   鳥が 青空を波として その波の上を滑るように、
   私の心の中央から奏でられ 広げられる 音楽の波の上に乗って
   ゆったりと 空を舞う。
   その様(さま)は 空と海を背景にした
   一艘(いっそう)の白い小舟か。

   乾いた風の音(ね)が聞こえるのみで
   天の頂から
   白い陽の光が 
   さらさらと流れ降る(くだる)のを見ていると、
   まるで 時が静止しているかのよう。

   その 静止した時の流れの中で
   鳥と両手をつなぎ 輪を描きながら、
   下方の山の頂 目がけて 降りてゆく。
   陽射しを背中に かざしつつ。
   心の中の 青空の中で。

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                                       坂本 誠

2017年2月22日 (水)

三千八十二: 音の流れ

       音の流れ


   音で作られた 風景を眺める様は
   夜空にかかる
   オーロラの流れを 見るかのよう。

   その流れや
   響きは
   小川の囁きにも似る。

   音に触れること、
   柔らかいクッションのよう。
   また 真白き綿(わた)に触れるかのよう。

   胸底に眠る
   郷愁の想いが 形を成して 指の動きと化し
   音の調べ へと 変換されゆく。

   また 健やかな生を受け
   世を生きる日々の内に
   音で編まれた 盾(たて)を張り、
   
   その盾を掲げ
   邪(よこしま)なる思いを
   柔らかに 弾(はじ)かん。

 

                                        坂本  誠

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2016年9月16日 (金)

二千九百九十: 黄昏

        黄昏


   僕は山の頂きに来た。
   そのうち 夕暮れがやって来た。

   黄昏の薄い闇の空に
   一つ一つと星が光りだす。
   それと呼応するように
   山のふもとに広がる街にも
   一つ一つと明かりがともりだす。
   星の光と街の明かりの間に
   細い光の柱が立っていくかのよう。

   闇が濃くなるにつれて
   夜空は星の光で満ちあふれる。
   夜の街は人々の営みの明かりで満たされる。

   星の光と街の明かりが 共鳴して
   キラキラとした音楽を奏でているかのよう。

   僕のいる山の頂きで
   光の音楽がただよう。


                                        坂本  誠

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2016年9月 8日 (木)

二千九百八十二:   長崎

            長崎
            
                    聖母に


  屋内の人々が 心を清めている。
  組み合わされた両の掌。
  そこから 一つの線が 天に向かって
  羽ばたき 飛び立っている。
  それらの多くの線を
  街の上に立つ
  巨大な女性が
  胸で受け止めている。

  洋風の館から 流れ出す気。
  カステラの味が 宙に漂っているかのよう。
  孔子の廟から 線香の匂いが流れている。
  北京ダックの味が 舌をかすめる。
  社(やしろ)の中で龍が踊って遊んでいる。
  龍の動きの線が 社の外に流れ出す。

  西洋から来た時と
  中華から来た時と
  日本から来た時が 流れている。
  何本かの時が 交錯し続けて
  大和(やまと)している。

  おわんのような大地に
  夜 家々の放つ 光が共鳴し合い
  何本もの時が行きかう様を
  街の上から
  巨大な女性が 静かな笑みを浮かべて
  見守っている。

  かつて
  その女性は
  やさしさ故にか 甘んじて
  プルトニウムの臭いも嗅いだ。

  しかし
  プルトニウムの臭いは
  人々の心までも
  毒することは出来なかった。

  今、幾つもの笑顔が 行きかい
  混じり合う様を
  彼女は 静かに 見ている。


                                        坂本  誠

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2016年8月14日 (日)

二千九百六十七:   水

        水


   花を愛でる心が
   水になる。


                                        坂本  誠

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2016年8月 8日 (月)

二千九百六十三: 喜び

          喜び


   私は両手を
   青空に高く差し伸べる。
   私の両手は
   爪先から
   多くのハトになって
   飛び立って 散ってゆく。
   まるで 紙ふぶきが
   青空に舞い上がっていくよう。
   ああ 私の喜びよ。


                                        坂本  誠

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2016年8月 2日 (火)

二千九百六十: 翔(しょう)

            翔


   手が そよ風に 舞い上げられて
   翼になってゆく。
   翼の先から 青空に散ってゆく羽毛が
   そのまま 幾つもの白い鳥になってゆく。
   まるで 紙吹雪のように。

   耳に響き始める音楽に
   身体ごと 流されると
   もう一つの身体が 体内から抜けていきそう。
   まるで
   翼の上に さらに薄い羽が生えたかのように。

   音楽に 心を洗われ 清まりつつ
   大地から そっと浮き上がり 天の頂へと 落ちてゆく。
   大空に吸い込まれるかのように。
   浅く まどろみながら
   まだ見ぬ世界の 遠方(おちかた)へ 遠方へと 流れ流れゆく。


                                        坂本  誠

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2016年7月28日 (木)

二千九百五十七: 夏の思い出

          夏の思い出


  晴れた日の
  白くて大きな雲を見ていると、
  子供の頃の夏を思い出す。

  流れ続ける水道の水に
  転がされ続けるスイカ。
  水の音にも転がされているようだ。

  幾つもの穴の開いた セミの羽。
  その穴から、幾つもの陽射が こぼれてくる。

  夏休みの思い出が よみがえってくる。


                                        坂本  誠

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2016年7月14日 (木)

二千九百四十九:   梅雨〔つゆ〕のアジサイ

      梅雨のアジサイ


   黒い雲が低く垂れこめる。
   僕等の気持を押しつぶすよう。

   その雲から大きな雨粒が降り注ぐ。
   僕等の意志をうがつよう。

   梅雨の日に カサを傾けて 
   天の頂きを見上げても そこには 澄みきった青空はない。

   だけど 道ばたには
   多くの青いアジサイが咲いている。

   アジサイは 彼等がつぼみの頃の
   五月晴れを吸収していたのか。

   梅雨の空の下で
   青いアジサイを見て 今はない青空を感じる。

   そのアジサイは
   黒い雲の下に降りてきた 小さな青空。


                                        坂本  誠

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2016年6月30日 (木)

二千九百四十二:   コンタクト

      コンタクト


   星空を見上げていると
   一羽の鳥が降下していた。
   私に向かって。

   音楽で出来た
   薄紫の翼を ゆるやかに広げながら
   私を迎えにやって来た。

   その 透けた翼から
   数多(あまた)の星の光が 静かに降り注ぎ
   ゆっくりと 私を清めていく。

   宇宙の神秘に手を触れる その一時。

                                        坂本  誠

Yakei

2016年6月16日 (木)

二千九百三十五: 音とまどろみ

               音とまどろみ


   闇の中で
   音楽を聞いていると
   その音の線が 天に向かって
   流れ落ちる 白い煙のよう。

   健やかな せせらぎのように
   淡い光を 放ちながら
   上へ 上へと
   落ちてゆく。

   眠りの底へと 落ちてゆく
   私のまどろみの描く線と
   絡み合いながら

   私の意識の中心で
   その天の頂(いただき)と その眠りの底が
   音も無く 一つに融合し続けてゆく。

                                        坂本  誠

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2016年6月 2日 (木)

二千九百二十五:喜び

            喜び


    喜びは 光に似ている。
    また
    喜びは 空を舞う 鳥のよう。


                                        坂本  誠

2016年5月27日 (金)

二千九百二十一: 君のために

      君のために


   言葉の海につかって
   君にささげたい
   詩を編む。

   手を触れずに
   水滴の一つ一つを
   すくってゆく。

   僕の手の中で 言葉が鳥になって
   君に向かって飛んでゆく。
   やさしさを伝えるために。

   僕の心はチリヂリになりながら
   同時に
   君の中で一つになってゆく。

   君は僕の外にいた。
   僕は君の外にいた。
   だけど僕は今 君の心の中に入る。

   君も来いよ。
   僕の中へ。
   僕の心の中へ。


                                        坂本  誠

2016年5月11日 (水)

二千九百七: 音楽を聞きながら

       音楽を聞きながら


   私が猫を抱きたいのか
   猫が私に抱かれたいのか
   わからない。

   ただ お互い近づいて
   私は自然に猫を抱き 猫は自然に私に抱かれる。
   猫が私を抱いているのかもしれない。

   今にも眠りそうな 子守唄を聞きながら
   その音楽に沿って
   猫を そっと なでてゆく。

   音楽の やわらかな波のように
   触れるか 触れ合わない程に
   かすれるように 軽くなでてゆく。

   舟の漕ぎ手のように
   手をまねき続けると
   猫も私も まどろみの中。

   音の波と
   猫をなでる 手のまねきが
   重なってゆく。

   音楽の心と 私の心と 手のまねきが
   しなやかで 温かい猫の身体が
   一つに溶け合ってゆくかのよう。

   猫のぬくもりのように
   それら全てが 再び一つの唄のような 響きとなって
   眠りゆく 私達の心の奥底へと 静かに沈みこんでゆく。


                                        坂本  誠

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2016年4月27日 (水)

二千八百九十八: ドライブ

       ドライブ


   夜
   車を走らせながら
   僕の左手と君の右手を重ねる。
   
   静かなCDの音楽が車の中を満たす。
   車に羽が生えて、
   ふわりと自然に浮かび上がり、
   
   遠い夜空の闇の奥に吸いこまれてゆく。
   そしてスピードを上げながら、かき消えて、
   僕らは一つの見えない流星になる。


                                        坂本  誠

2016年4月26日 (火)

二千八百九十六:残像

こんばんわ。

私の書いた詩に、あまり前書きを付けることはありませんが、珍しく前書き付きです。

と、いうのも、「詩」というのは芸術のジャンルに入っています。
ですから、人の情操の内に、悲しみとか苦しみとかを芸術的に表現しているケースもよく見かけると思います。
私でも、悲しみとか苦しみなりを表現した詩もあるのですが、やはり、少しマイナー的な要素もあるので、あまり、ブログの方で紹介した事がありません。

ですが、歓喜に偏ってばかりの詩を出すのも、どうかと思ったので、その線の作品も掲載する事にしました。
幾つかやってみようと思います。

前書きはここまでです。

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         残像


   僕は一人で車を走らせている。
   車をとめて、横を見ても、
   君はいない。
   もういない。

   君と出会っていた頃、一人で車を走らせても、
   いつも君が横にいるような気がした。
   本当に君が側にいたんだね。

   確かに君がそこにいたのに、
   君と別れてから、それに気付いた。
   手と手を重ね、この車を一緒に走らせていたのに。

   今、その手に触れようとしても、
   空をにぎるだけ。
   僕の想いの造り上げた君の幻をつかむだけ。
   僕の記憶をつかむだけ。

   実感がないんだ。
   君との別れが持ち去った。

   手応えのない君の身体がそこに座っている。
   今、僕の心の中の君を見ている。


                                        坂本  誠

二千八百九十四:歯車

              歯車


   ガチャン。
   君との最後の電話を切った時、
   受話器を降ろした音が、
   うつろな僕の中にひびきわたった。
   あの音を忘れることはできない。
   その時に僕たちの運命の輪がはずれたのだから。
   音をたてて別れたのだから。
   僕と君の輪は歯車だった。
   歯車はきれいにかみあっていた。
   なめらかにまわっていた。
   仲良く時を刻んでいた。
   だけど僕が悪かった。
   僕の歯車に正しく油をさしていれば良かった。
   僕が毎日正しい生活をしていれば良かったんだ。
   だから僕の歯車は汚くさびてしまって、
   動かなくなった。
   君の美しい歯車をも止めてしまった。
   君をまきこみたくなかった。

   君とずっとかみあっていても良かった。
   でも
   僕たちが又、うまく回転するには、
   長い時間と苦しい努力が必要だった。
   それを怠った訳じゃない!
   『君と別れたら、良い方向にいくだろう』って、
   思った訳じゃない!
   そんな欲は無かった。
   気付かなかったんだ。
   後からわかったんだ。
   「あれが分かれ道だったんだ」って。
   道を選んだ。
   もう元にはもどれない。

   少しずつ少しずつ、
   君の歯車は離れてゆく。
   君はその上に乗っている。
   僕はそれを見ている。
   君は遠くなった。
   君の考えも気持ちも見えていたのに、
   今はもうほとんど・・・・・・・
   二人のあいだに見えない谷ができて、
   広がっている。

   もう声も届かないけれど、
   僕は君に祈りたい。
   「ごめん。
   僕が未熟だった。
   運命を変えるために別れたんじゃない!
   そんな悪がしこい気持ちで別れたんじゃない!
   だから今でも僕は苦しいんだ。
   だけど僕は自分の選んだ道を
   必ず素晴らしいものにしてみせる。
   輝けるものにね。
   君もそうして欲しい。
   幸せになって欲しい。
   最後になるけれど、
   ありがとう。
   二人で一緒に造った思い出は、
   美しかった。
   幸せな日々を分かちあえた。
   だから、
   ありがとう」


                                        坂本  誠

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