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2016年12月10日 (土)

三千三十三:   『333ノ テッペンカラ トビウツレ』を思い出しながら

おはようございます。

今回のタイトル中に、『333ノ テッペンカラ トビウツレ』という文章があります。
この文章は、楳図かずお作の『わたしは真悟』に出てくる文章です。

この段落は、その『わたしは真悟』の感想文でもあります。
そして、この『わたしは真悟』に出てくる文章『333ノ テッペンカラ トビウツレ』も解説します。

同作を読まれた方ならば知っているでしょうが、簡単なあらすじを。

(掲載した写真は、同書、第3巻「空の階段」と同書、第4巻「光ふりて」からです)
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この作品は、ロボットものです。

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ロボットを扱う創作物は多いのですが、この作品は「ロボットが意識を持つ」ストーリーです。

主人公の小学生、「近藤悟(こんどうさとる)」と、ヒロインの「山本真鈴(やまもとまりん)」が、ある日、小学生の社会見学として、工場を見に行きます。
その工場には、近藤悟の父親が勤めているのですが、その工場に「モンロー」と言われる産業用ロボットが配置されています。
この産業用ロボットが、後に、意識あるロボット「真悟(しんご)」となります。

近藤悟(以下、さとる)と山本真鈴(以下、まりん)は、別々の学校だったのですが、出会ってすぐに、お互い同士を好きになります。
そして、さとるは、産業用ロボット「モンロー」も好きですから、次第次第に、さとるとまりんは、その工場で出会うようになります。
そして、産業用ロボット「モンロー」には、入力用のコンピューターが付いていますので、そのコンピューターに様々なデータをインプットして、遊ぶようになりました。
しかし、まりんは家族と一緒に、イギリスに旅立つ事が決まりました。

さとるとまりんは悲しみました。
そして、迷った挙句に、さとるとまりんは自分達の子供を作ろうと決意します。
しかし、さとるとまりんは、いまだ小学生ですから、子供を作れるような身体ではありませんし、子供の作り方も知りません。

まりんはモンローに質問します。

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  「?ドウスレバコドモガ ツクレルカ(どうすれば、子供が作れるか?)」と。

すると、その答えが、モンローをコントロールしているコンピューターの画面に現れます。
その答えこそが、

  『333ノ テッペンカラ トビウツレ』

だったのです。

さとるとまりんは、『333ノ テッペンカラ トビウツレ』の文章中の「333とはどこか?」を探します。
その結果、高さ333メートルの東京タワーが思い浮かびました。
ですので、さとるとまりんは、東京タワーに向います。
そして、監視の人達の目をかいくぐって、東京タワーのてっぺんに向います。

当然、さとるとまりんを見つけた多くの人々が騒ぎ始めます。
にも関わらず、さとるとまりんは、東京タワーのてっぺんに到着します。

そして、救助のために、近づいてきたヘリコプターに飛び移ります。
つまり、この時に、333メートルのてっぺんから、飛び移ったことになるのです。

Pc080174

 

そして、東京は明け方であり、まだ、街は暗闇に包まれていたのですが、その飛び移った瞬間に、雲が割れて、光が降ってきます。
その光が、モンローのいる工場の窓から差し込み、モンローを照らします。
その時、工場内で動いていたモンローに意識が宿るのです。

以降は、あらすじを簡略化しますが、モンロー(真悟)は、「イギリスに旅立った、母である、まりんを追いかける」という冒険になります。
そして、なぜ、モンロー(真悟)が、イギリスのまりんを追いかけるかと言うと、父である、さとるの言葉「マリン ボクハ イマモ キミヲ アイシテ イマス」の、たった一文を送り届けるためなのです。

様々な出来事が、さとるとまりんとモンロー(真悟)を巻き込みながら。

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以上が、『333ノ テッペンカラ トビウツレ』までの、大きなあらすじです。

このあらすじを読んでも、わかるように、なぜ、コンピューターが、『333ノ テッペンカラ トビウツレ』という解答を出したのかは、謎に包まれています。

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そして、同書を読んでもわかるのですが、この作品中には、謎が多いことが知られています。
上のように、『333ノ テッペンカラ トビウツレ』という解答を、コンピューターが出すこと自体も不可解です。
また、同作品中には、「どうして、このような流れになるのか?」と、疑問を抱くシーンも多いです。

つまり、ストーリー中に、主人公や登場人物が、いつのまにか、パラレル・ワールド(別の世界、平行世界)に飛び込んで、そのパラレル・ワールド中で、行動していくのです。

例えば、ずっと、後のことになりますが、まりんが、いつの間にか、イスラエルでの砂漠上を旅しており、その砂漠の世界は、なんと核戦争後の世界です。
当然、日本にいる、さとるの方は、そのような核戦争を経験していません。

また、これも、物語の後の方になりますが、さとるの幼馴染(おさななじみ)の子供が劇中で死んでしまうのですが、その死んだ筈の子供が、コンピューターの画面上に出てきます。
つまり、さとるの幼馴染の子供が死んだ後で、その死後の世界とも言える、コンピューターの画面の中の世界で生活しており、画面を通して、さとる達と会話します。

私達にとって、このような世界は、「睡眠中の夢」と言えるでしょう。
「睡眠中の夢」の世界だと、私達には、脈絡の無いストーリーが展開されます。
そして、数多くの不思議を夢の中で経験します。

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この『333ノ テッペンカラ トビウツレ』の解答自体も不思議ですが、さとるとまりんが、東京タワーのてっぺんからヘリコプターに飛び移った時に、コンピューターが意識を持つ、というのも、不思議なところです。

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つまり、このような不思議の連続を見ることによって、読者が感じるのは「奇跡」です。

ですから、先にも表現しましたが、数多くの奇跡を感じさせるのは、やはり、「睡眠中の夢」が一番でしょう。

なので、『わたしは真悟』の作者としては、あらかじめ、そのような効果を狙っていたのでしょう。
作品『わたしは真悟』は、「睡眠中の夢」と堅固な現実世界がオーバーラップしているかのような雰囲気をかもし出しています。

その世界は、堅固な現実世界が描かれているような気がします。
しかし、その堅固な現実世界を取り囲んでいる「夢の世界」が、その堅固な現実世界を取り巻いているので、その世界で奇跡が起こりやすくなっているのです。

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そして、当然、作中の大人達は現実的ですから、そのように多発している奇跡には、一向に気付きません。
作中の子供達だけが、その奇跡を受けて、気付いています。
そして、子供達は、その奇跡自体を、あまり不思議に思いません。

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そして、この作品に見られるのは、作中の(ほとんど全てと言えるのですが)全ての大人達が、子供達の敵役とか悪役として描かれています。

結局、さとるとまりんを引き離し、妨害をかけていたのは、さとるとまりんの周囲の大人達でした。

ですから、読者の方が、この作品を読むに、「奇跡とは何か」とか「奇跡を受け取るのは、いつも、子供達なのに、大人達は奇跡を受け取れない」という点に気付くでしょう。

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この作品自体は、脈絡の無い部分が多々あります。
また、作中では、登場人物に意味不明の示唆をされて、登場人物がその示唆にそって、行動していたら、何かの奇跡が起こったりします。

このような状態の作品を読むことによって、私達は「外の世界」というものを思い浮かべるかと思います。
その「外の世界」とは、地上に生きている私達では感知できない世界です。
しかし、その「外の世界」からの、トリガー(引き金のこと。つまり、何かが起きるための発生原因)によって、作中の現実世界に奇跡が起きたり、何らかの行動が起こされたりします。

ですから、この『わたしは真悟』を読む方々は、次第次第に、「外の世界」というものを意識するかと思います。

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また、作中で、さとるとまりんは、東京タワーのてっぺんに行きます。
多くの人にとっては、東京タワーのてっぺんに立つことは、とても怖いことでしょう。
また、その東京タワーのてっぺんから、どこかへ飛び移るわけですから、これもとても怖いことでしょう。

しかし、作中で、さとるとまりんが東京タワーのてっぺんに向う途中で、少し休んで、東京の夜景を見ます。
その時に、まりんはさとるに言います。

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  「わたし達・・・もしかしたら・・・」
  「一生のうちで、今が・・・」
  「いちばんしあわせなのかもしれないわ!!」

と。

この作品『わたしは真悟』を読む人が、現代の「大人」と呼ばれる年齢であるならば、その人は、自分の胸中にしまわれた少年少女時代の記憶を紐解き始めるかもしれませんね。


(以下、過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『二千九百六十六:ゲーム(独白)』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2016/08/post-d3c8.html

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  奇跡は誰にでも一度は起きる。
  だが誰も起きたことには気づかない

                『わたしは真悟』(楳図かずお 作)より引用

  Everybody has had a miracle once .
  But , nobody has realized the miracle at all .

                 quotation from "MY NAME IS SHINGO ."
                   Author:Umezu Kazuo
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                                        坂本  誠

2016年4月22日 (金)

二千八百八十九: 私の見かけたニュース_No.78

こんばんわ。
私の見かけたニュースをご紹介させてください。
私の気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にさせて頂きました。

しかし、ちょっと見ただけでは、私が気になった部分がわかりづらいでしょうから、記事紹介の後に説明させてください。

(以下、『スプートニク』、2016/4/17記事より文章と写真を引用)
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●クリミアの美しすぎる検事を主人公にしたアニメ 新作ついに登場!(動画)
http://jp.sputniknews.com/russia/20160416/1973218.html

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アニメーション集団「ヤティTV」はクリミアの美しすぎる検事として人気のあるナターリア・ポクロンスカヤ検事を主人公にした、冒険アニメシリーズの第2作目「ちっともカワイイ事なんかない」を発表した。

Никаких Няш-Мяш 2!
https://www.youtube.com/watch?v=4IIV7CCFgzU


ビデオの説明書きには「クリミアに暗雲が立ち込め、黒の支配者が操るギャングの魔の手が、善きもののもとまで伸びるが、クリミアの我らがナターリヤ・ウラヂーミロヴィチ・ポクロンスカヤ検事が、この悪事に敢然と立ち向かう!!」と書かれている。

Photo


アニメにうるさいファンの中でも、大部分の人に、この新作は評判が良いようだが、次の様に、他の有名なアニメに似ているとの厳しい指摘もあった。

「熊は、ポケモンのピカチューとして描かれている。」

「デスノートとポケモン、そしてNARUTOのごちゃまぜだ。」

「エヴァンゲリオンのタイトルに見えなかった?」

「でもカワイイ!」
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(引用終わり)

ここからは、私の文章です。
「クリミアの方に、女性検事が誕生した」というのは、知っている方もいるかと思います。
これだけだと、私にとっては、あまりニュース・ヴァリューが無いものでした。

私が気になったのは、同記事の話題中のビデオでした。
このビデオの34秒目ぐらいに、以下の映像が出てきます。

2

ピラミッドと、そのピラミッドの上部にある、一つ目小僧の目です。
このビデオ自体の音声はロシア語で語られているのでしょうか。
ですから、ビデオ中に進行するストーリーまでは、私はわかりません。

ひょっとしたら、一つ目小僧のピラミッドに関係したストーリーが展開されているのかもしれません。
このビデオは、アニメなんですが、昨今の世の中では、子供達の間でも新世界秩序が知られてきていると感じました。

(以下、上記記事に関するかと思われる過去記事と関連記事、及び、参考文献)
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『二千四百八十: 『科学忍者隊ガッチャマン(OVA)』を見て』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/05/ova-e478.html

(以下、上記ビデオより抜粋引用)
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■ベルク・カッツエ:

_2

_1

_4

And leader of the New World Order.
新たなる世界の支配者。
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『二千百七:私の見かけたビデオについて_No.54』
●信じられない!9歳の少女がオランダテレビで新世界秩序の計画を暴露しました。
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2014/07/_no54-6986.html
https://www.youtube.com/watch?v=401WlHNyWrw


(上記ビデオより抜粋引用)
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【翻訳】私はベン・アミラ、9歳です。歌いますが皆さんには期待はずれになるでしょう-。
「新世界秩序はもうすぐマネーシステムを破壊する。
我々はニセモノのエイリアン侵略を使って世界政府を推進する。
信じられないだろうが、
我々は君たちを洗脳するために主流メディアのほとんどを所有している!
infowars.comやwhynotnews.euなどから学んではならない!
権威に従い、マイクロチップを埋め込み、フッ素入りの水を飲め!
フリーエネルギーニュースなどを見てはならない。
従順で主体性のない奴隷でありつづけるのだ。
何の役にもたたないゴミを観察し続けろ!
バカで無知で在り続ける事で新世界秩序のエリートを助けるのだ!
それを邪魔するような発明や大麻油のような代替治療を推進してはならない。バカで居ろ-!
代替メディアネットワーク、911トラウザーズやケムトレイルリサーチ、オキュパィム-ーブメント、陰謀研究者、アノニモス、Hactivismなどは無視するのだ。
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                                        坂本  誠

2015年7月17日 (金)

二千五百八十四: 『ショーイチ(桜井章一伝)』を読んで

マンガ『SHOICHI ショーイチ(桜井章一伝) 20年間無敗の男』(著者:神田たけ志)(竹書房)を読む機会がありました。
写真は、同マンガの表紙です。

Photo

この漫画は娯楽漫画です。
マージャンを題材にした漫画ですが、この桜井章一と呼ばれる方は、現在もいます。
しかし、現役のマージャンは引退しているそうです。
この桜井章一と呼ばれる方は、大変、マージャンが上手なので知られています。
戦後の日本の復興時代に活躍されたそうです。

あまりにマージャンが上手いので、知り合いの賭けの好きな人に「代打ち」を依頼されるようになります。
この「代打ち」というのは、競馬で言うならば、競走馬になります。

そして、賭け主が、その「代打ち」の人にマージャンをさせて、賭け主が賭けを楽しみます。

この桜井章一と言われる方は大変にマージャンが強かったので、次第に、賭け主の間でも有名になり、桜井さんは多くの賭け主の間を回るようになります。
その自伝マンガが『SHOICHI』でもあります。
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彼の長いマージャン生活の中でも、一際際立ったような勝負の記録が同マンガにも描かれています。

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本当かどうかはわかりませんが、同マンガの4巻から「治外法権麻雀」というのを桜井さんは行います。
これは各国の首脳が東京のどこかの大使館に集まり、それぞれの首脳が何百億円という単位のお金をかけて、勝負した事があったそうです。

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また、同マンガの第8巻を見ますと、これも、やはり政治家達が何億円ものお金を賭けて、桜井さん達のような代打ち師に賭けマージャンをさせたそうです。
しかも、その政治家達は新聞などで、よくお目にかかる人々だったそうです。
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この自伝マンガの政治家達の賭けマージャンが本当の事かどうかは私にはわかりません。
ただ、この自伝マンガに書いてあることを書き出しました。

私が思いますに、このような娯楽マンガからでも、私達も政治の世界の雰囲気をかなり学べるのではないだろうか、と感じました。

(以下、新ブログ『光と輝き』から政治不信に関する過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『二千四百八十七:News_No.564』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/05/news_no564-3945.html
(以下、『YAHOO! JAPAN News』、2015/3/20記事より引用)
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●「何を言っているか分からない」と安倍首相 田中直紀氏の“質問”に苦言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150318-00000547-san-pol

産経新聞 3月18日(水)18時31分配信

「何を言っておられるのかよく分からない」

安倍晋三首相が18日の参院予算委員会で、民主党の田中直紀元防衛相の質問内容に思わず苦言を呈す場面があった。

田中氏は過去の週刊誌報道に基づく首相の「脱税疑惑」を取り上げた。
実は、昨年11月の参院予算委で社民党の吉田忠智党首も「時効だが…」と追及、首相が「『時効』とはまるで犯罪者扱いだ。全くの捏造(ねつぞう)だ」などと反論していた。

これに対し田中氏は「捏造ではない」と“断定”。
さらに「5W1H」のない質問を繰り返し、首相をイライラさせた。
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(引用終わり)

『二千二百八十三:News_No.535』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2014/11/news_no535-9dc8.html
(以下、『YAHOO! JAPAN News』、2014/11/4記事より引用)
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●首相「犯罪者扱い」に激高 社民・吉田氏の脱税疑惑質問に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141104-00000554-san-pol

産経新聞 11月4日(火)17時34分配信

安倍晋三首相は4日の参院予算委員会で、過去の週刊誌の記事を元に首相に対し「脱税疑惑」を尋ねた社民党の吉田忠智党首に対し「重大な名誉棄損(きそん)だ。議員として恥ずかしくないのか。全くの捏造(ねつぞう)だ」と激しく反論した。

吉田氏は「政治とカネ」の問題を追及する中で、首相に関して平成19年に週刊誌が報じた「相続税3億円脱税」疑惑について事実かどうか尋ねた。

ところが、「もう時効だが…」と述べた吉田氏に首相は激しく反応。
「まるで犯罪者扱いではないか。失礼だ。答弁できない」と発言の撤回を求め、審議が中断した。

結局、吉田氏は「断定的に申し上げたことは申し訳ない」と陳謝。
これに対し首相は「こんなことに時間を使うことに国民もうんざりしていると思う。いくら質問とはいえ、慎んでほしい」と不満そうだった。
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(引用終わり)

 

                                        坂本  誠

2015年5月11日 (月)

二千四百八十: 『科学忍者隊ガッチャマン(OVA)』を見て

こんにちわ。

ふとした機会から、科学忍者隊ガッチャマンのオリジナル・ビデオ・アニメ(OVA)を見かける機会がありました。
1972年からテレビ・シリーズが放送されており、科学忍者隊ガッチャマンのOVAは、そのリメイク版です。
1972年放送ですから、今から43年前ですか。
月日の経つのは早いものだと感じました。
(写真は同映画より)

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この頃のアニメは、「アニメは子供向け」と言われた時代でした。
そして、この頃のアニメに特徴的なものは、特撮変身ヒーローものと同じような構成でした。

男子向けとして勧善懲悪ものが多かったです。
そして、大体、一話で完結です。
主人公のキャラクターは設定済みで、毎回の放送であまり変更される事はありません。
そして、悪役が決まっており、だいたい、悪役の組織から、悪役ヒーローとも呼べるキャラクターが出てきます。
そして、番組の終わる30分の終了間際になると、主人公のキャラクターが悪役ヒーローを倒します。
この構成が続き、番組の最終回まで、だいたい似た感じで続きます。

ですから、私の見かけた『科学忍者隊ガッチャマン(OVA)』も一話完結のような感じでした。

この子供向けと言われた当時のアニメでしたが、やがて時代が経つにつれて、変わってきます。
特に、ガンダムが現れて以来、上記に書いたアニメの特徴が少しずつ薄れてきます。
ガンダムの場合、特徴的な事は、「悪役」と呼ばれる存在がいなかった事でした。
シャア・アズナブルやジオン公国の人々は、「敵役」でした。
ガンダムは戦争を描いた作品でした。
ですから、敵国の人間は「悪役」ではなく、「敵役」として描かれており、その敵役が完全に悪とは限らず、主人公と同じく戦場で悩む人々として描かれました。
ですから、ガンダム以降に、「敵役」と呼ばれるキャラクターが現れるのですが、次第次第に、「完全なる悪役」というキャラクターが少なくなります。
ですから、アニメにおけるヒューマン・ドラマの始まりでもありました。
なので、「敵には敵なりのポリシーがある」という事で、「敵役」キャラクターの個性や生活も描かれるアニメが出てきました。
アニメのヒューマン・ドラマが始まったので、「一話完結」という形式も次第に少なくなります。

このように、アニメ界のターニング・ポイントでもありましたので、その後、長く、今に至るまで、ガンダムの名前をよく聞きます。
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ですから、ガッチャマンのようなアニメスタイルは、ガンダム以前のアニメ構成として、よく知られていました。

なので、逆を言えば、現代でも、少しばかりリメイクすれば、短編のアニメ映画やOVAになるでしょう。

登場するキャラクターに変更はありませんでした。
なので、懐かしさを感じる人も多いと思います。

「ギャラクター」というのが、ガッチャマンの敵として、登場します。
そして、そのギャラクター悪役の首領に、「ベルク・カッツエ」という人物がいます。
このOVAは、英語の字幕がありますから、海外で作られたのかも知れません。
OVA内で、ベルク・カッツエと科学忍者隊の長である「南部博士」と出会い、ベルク・カッツエは自分の事を南部博士に以下のように紹介します。
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■ベルク・カッツエ:

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And leader of the New World Order.
新たなる世界の支配者。
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ベルク・カッツエは、「New World Order」のリーダーと自分で言っています。
日本語では、上記の部分を「新たなる世界」と言っています。

他にも、「new world order」の単語が出てきますが、私が見たところ、

  「一応、このアニメ内でも、『New World Order』のさわりの説明をするのだろう」

と、感じました。
話の流れから、敵の組織のギャラクターがその「New World Order」を作るのでしょう。

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他にも、このOVAの最後に、ギャラクターの最高指導者である「総裁X」が現れます。
テレビ・シリーズでも、よく、30分の終わり頃に、「総裁X」がホログラムの画像で現れました。

OVAでも、現れるのですが、その設定にも新たな画面設定がされています。
「総裁X」の現れるシーンに、三角形のピラミッドが出てきて、そのピラミッドの頂点に、一つの目玉が描かれています。

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その一つ目小僧のピラミッドから、総裁Xの声が流れるのです。
やはり、1ドル札の裏側の図面の影響が、このOVAに出ていると思われます。
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久しぶりに、ガッチャマンの姿を新たなOVAとして見た私は、

  「過去の懐かしいアニメも、現代社会の背景を取り込んで作られると、別の視点から面白いものを感じられるなあ」

というものでした。

『ガッチャマンの歌』も久しぶりに聞きましたが、当時と変わらず、勇壮な雰囲気を感じました。
ガッチャマンには、雄雄しいものを感じますね。

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       ガッチャマンの歌

作詞:竜の子プロダクション文芸部
作曲:小林亜星
編曲:ボブ佐久間
歌:子門真人、コロンビアゆりかご会

      誰だ 誰だ 誰だ
      空のかなたに踊る影
      白い翼の ガッチャマン

      命をかけて 飛び出せば
      科学忍法 火の鳥だ

      飛べ 飛べ 飛べ ガッチャマン
      行け 行け 行け ガッチャマン
      地球は一つ 地球は一つ
      おお ガッチャマン ガッチャマン

      誰だ 誰だ 誰だ
      海の地獄に潜む影
      強い勇気の ガッチャマン

      嵐をさいて 雲きれば
      科学忍法 火の鳥だ

      飛べ 飛べ 飛べ ガッチャマン
      行け 行け 行け ガッチャマン
      地球は一つ 地球は一つ
      おお ガッチャマン ガッチャマン

      誰だ 誰だ 誰だ
      ビルの谷間に忍ぶ影
      赤い血潮の ガッチャマン

      夕日を浴びて 駆け出せば
      科学忍法 火の鳥だ

      飛べ 飛べ 飛べ ガッチャマン
      行け 行け 行け ガッチャマン
      地球は一つ 地球は一つ
      おお ガッチャマン ガッチャマン

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                                        坂本  誠

2014年10月27日 (月)

二千二百六十四: 最近読んだマンガ『ハルロック』

今日は、最近読んだマンガをご紹介させて下さい。

私も小さい時はよくマンガを読んだものです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、マンガを読まなくなるのは、誰でもそうでしょうか。
しかし、このような私でも、折に触れて、読みたいマンガが時々出てきます。
そのようなわけで、私が新たに手にしたマンガの事を書きます。

現在、私は『妖怪ウォッチ』というマンガも読んでみたいのですが、先に『ハルロック』(著者:西餅、出版社:モーニングKC講談社)というマンガを手に入れました(写真は『ハルロック』の第1巻)。

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この『ハルロック』について書きます。
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『ハルロック』の概要を書くと、これは電子工作を主題としたマンガです。
マンガのジャンル開拓は、様々なジャンルに及んでいます。
しかし、この「電子工作」のジャンルまでもがマンガになったのは、ちょっと珍しいかと感じました。

「電子工作」マンガとは言ったものの、もちろん、マンガ中心ですので、電子工作専門の読み物ではありません。
どちらかというと笑えるマンガでした。

ヒロインの「向坂 晴(さきさか はる)」は女子大生です。
しかし、幼い時から、電化製品の分解が彼女の趣味でした。
やはり、年齢を重ねるにつれて、電子工作の世界にのめりこんでいきます。

そして、電子工作が彼女の生きがいなのですが、彼女は化粧もしないし、服装にも興味が無く、「彼氏」というものにも、ほとんど興味が無いらしく、ひたすら、電子工作の世界の中で喜びを感じる理系女子です。
最近では、理系女子の事を「リケジョ」とか呼ばれているようですが、普通のリケジョの女性と比べても、かなりこの世界にはまっているキャラクターとして描かれています。
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電子工作の世界が描かれており、もちろん、電子工作の面白さが語られるのも、このマンガの面白い点でした。
しかし、上記のように、ちょっと変わった雰囲気のリケジョが描かれていますので、彼女の目から見た私達の世界が、少し新鮮な感じで描かれているのに気がつきます。

例えば、電子工作にはまってばかりの女子大生がいて、その女性が彼氏を欲しいとも思わないし、また、化粧もしないし、服装にも興味がありません。
しかし、「そんな女性が世にいても良いではないか」という感じで描かれています。

他にも、彼女は電子工作が得意ですから、家の中の電化製品を自分で修理したりします。
結果、彼女の家では、ほとんど、電化製品の買い替えが起きません。
最初、晴(はる)の母は喜んでいましたが、途中から、自宅の電化製品が故障すると、それを晴(はる)に見つからないように、ひっそりと処分します。
晴(はる)の母は新しい電化製品を買い換える喜びが欲しいのですが、娘の晴(はる)に電化製品を修理されてしまうと、永遠に電化製品を新たに購入できない事に気がつき、それを「面白くない」と感じるようになったのです。
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上記の事も、かなり現代社会の電化製品の事情が物語られていると感じました。
確かに、自分で電化製品を修理できるようになると、大変に安く上がります。
しかし、同時に新しい電化製品がほとんど我が家に来ないようになることに読者の方も気がつくでしょう。

この辺は、ケースバイケースの世界かもしれません。
確かに、「電化製品を修理する」というのは、一種の電化製品製作の喜びでもあるのに気がつきます。
また、自分で愛情を込めて、電化製品を修理するので、修理した電化製品が余計に大事に感じるでしょう。
また、「自分で物を作った」という物作りの喜びもあります。

しかし、家の中の電化製品が永遠に変わらないとなると、どこか寂しい気のする人も出てくるでしょう。
ですから、ケースバイケースの話かもしれません。

今日、このようなご時世ですから、時と場合によって、自分で修理したり、あるいは新しい電化製品を購入する喜びの両者を使い分けるのがベターなやり方かもしれません。
自分で電化製品を修理した場合とかは、その分の余ったお金は何か他のもっと有意義な事に使えば良いからです。

また、マンガの冒頭に、晴(はる)の幼い頃のワン・ショットが描かれています。
幼い晴(はる)はその頃から、家の電化製品の分解で遊んでいます。
当然、晴(はる)の母親はそれを見て驚きます。
しかし、晴(はる)は以下のように母に尋ねます。

  「これどうやってうごいているのー?」

晴(はる)の母は狼狽しながら、晴(はる)に答えます。

  「お、、、お金よ。お父さんが働いたお金で動いているのよ」

と。

電化製品と言うのは、電気で動いているわけですが、晴(はる)の母が

  「電化製品はお金で動いている」

というセリフに、読者の方は何をか感じるかと思います。
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いずれにしても、電子工作の世界と、大学生の生活が絡んでいます。
このヒロインの「向坂 晴」が少し異色のキャラクターとして描かれていますので、普通に私達の目にする大学生との生活の間の、かなりのズレが起きるのです。
この「ズレ」自体が、このマンガに描かれており、それ自体を楽しく読める事に気がつきます。

この『ハルロック』は、上記の「ズレ」が描かれているとも感じられるマンガなので、余裕のあるマンガ好きの人は目にしても良いかもしれませんね。

 

                                        坂本  誠

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