ショッピング Feed

2018年3月 5日 (月)

三千二百二十六: 買い物上手になるために

こんばんわ。

三千二百二十三:経営者の心から生じる経営方針を考える』の姉妹編のような記事です。

今までも、そうだったのですが、私達は買い物上手である方が好まれるでしょう。
なぜならば、「買い物が下手」となると、それはわかりますよね。
また、今後、日本の人口減少が見込まれているとなると(現在でもそうですが)、買い物上手である方が好まれることでしょう。

そのためには、一般の「物流」と呼ばれる商業システムの知識を増やすのも手段の一つだと思います。
『三千二百二十三:経営者の心から生じる経営方針を考える』でも、書いたのですが、現在、大きなスーパーマーケットでは、卸売業主(問屋さんのこと)を仲介しないで、品を仕入れて、陳列している店も増えつつあります。

つまり、大手スーパーマーケット等は、仲介業主を通さないことにより、その分の仲介料が、商品の値段札に含まれないことにより、その分の安価な価格を多くの消費者に提供すること出来ます。
大手スーパーマーケット店ですから、問屋さんの持っているような物品配送センターや大型トラックや大型トラック・ドライバーを持っていることにより、問屋さんの行っていた行動を、そのまま、自分のスーパーマーケット・チェーン店によって、行うことが出来ます。

ですから、読者の方でも、知らなかった方もいたと思うのですが、「決して、品の質が悪いから、低価格で陳列されているのでは無い」ということです。

このような情報を消費者が持っていることにより、安心して、そのようなスーパーマーケット店で、その手の品を安心して入手することが出来るでしょう。

「問屋」というものに関しての、以下の参考文献を引用しておきます。
私の気になった部分にはアンダーラインを引いたり、太字にさせてもらっています。

(以下、『Wikipedia』より引用)
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●卸売
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B8%E5%A3%B2

卸売(おろしうり)は、商品流通の過程で、製造・収穫(生鮮食品)と小売の中間に位置する経済(販売)活動を行う業種である。

単に卸(おろし)や、生鮮食品以外の商品では問屋(とんや、といや)とも言われ、伝統的に、扱う商品の種類毎に組織されてきた(例 薬問屋、米問屋)。

概要

卸売りは、製造業(メーカー)から商品を仕入れ、あるいは市場から食材を買い付け、小売業者に商品を販売する(卸す)業態であるが、製造業と小売業の間に位置することで、どのような商品が製造されているか、またこれから製造されるのかという情報と、どのような商品が売れているかという情報の双方を知り得る立場にあり、商品の製造から消費に至る流通過程で重要な位置を占める。
ただ、商品流通の過程において、中間で利鞘を稼ぐ業態となるため、消費者にしてみれば商品価格を押し上げる要素ともなっている。

ただ、大量生産を前提としているメーカーとしては製造ロット単位や輸送パレット単位、市場でもケース単位など、一般の小売店(特に個人商店)やその顧客には余る単位で商品を売買することになるが、その中間バッファー(緩衝)として、卸売業は各々の小売店需要に即した小分けを行うことになる。
またメーカーや市場は各々が所定地域に密集している場合もあれば、各々様々な地域に散在している場合もあり、それらは流通経路としての拠点を外部に持たないか、小売店など末端までに対応することが困難である。
このため卸売業は流通拠点のひとつとして、それらメーカーや市場などと地域需要とを橋渡しする役目を担う。
こういった立場上のこともあって、卸売業は一定の在庫を保有することで、流通が途切れることなく安定的に行われるための役割も担っている。

その一方で、小売業者の大規模化・全国化によって、卸を経由しないでメーカーから直接仕入れることが多くなり、卸売業のウエイトが相対的に低下しており、医薬品など一部の商品では卸業界の再編が行われている。

なおメーカーや産地が直接的に消費者とやり取りすることを「直販」と呼び、これは主に通信販売の形態を取るが、宅配便の発達や決済手段の多様化、あるいは遠因に情報化社会の発達で顧客管理や発送業務が自動化ないし省力化しやすいなどの変化もあり、卸売り業態にあっても大口個人消費家を中心に直接対応する業態も見出せる。

最終更新 2017年6月21日 (水) 14:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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(引用終わり)

また、上記引用文中に見られるように、「直販」と呼ばれる商業システムも増えました。
また、似たような商業システムでは、「産地直送(略して産直)」と呼ばれるものもあります。
大手スーパーマーケットでなくても、大型トラックの1台とかは、確保できるような店舗も多いことでしょう。
ですから、その大型トラックと、大型トラック・ドライバーを使って、野菜などの生産メーカーから、直接、野菜を購入して、自分の店に陳列する、というのが、ほぼ「産直」と言われています。

これも、問屋さんを通していない分だけ、仲介料が発生しないので、その分、消費者は低価格で入手できます。

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どうして、現代でも、問屋さんの影響が、一般、商業の流通過程で重要な位置を占めているのですか」というと、『三千二百二十三:経営者の心から生じる経営方針を考える』でも書いたのですが、昔の日本では、現代のように、大型トラックも少なく、また、店舗の方でも、多くの大型トラック・ドライバーを用意することが出来ませんでした。
また、海運などでは、船舶も保有する必要があったので、それらの負担を、小売店やスーパーマーケットの方で、用意することが難しかったのです。
ですから、過去の事情が、現代の物流事情に残されているのです。
これらの事情が変化しつつあるのは、読者の方々も見て取れるでしょう。

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このような事情を知ることにより、多くの一般消費者も買い物の知識を手に入れることになるので、買い物上手になれるかもしれません。

また、この手の情報を、多くの人々が共有することにより、例えば、小売店の店主や店員の方々が、組み合わせによって、新たな商売システムを考えつくかもしれません。

ですから、知らない方々のためにも、この手の情報をネット上のHPに掲げておくことは、有意義な事かと思います。


(以下、過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『三千二百二十三:経営者の心から生じる経営方針を考える』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2018/02/post-c931.html
(以下、『朝日新聞』、朝刊、2018/2/25、4面記事より抜粋引用)
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●声上げ始めた消費者 「価格破壊」ダイエーの栄枯盛衰

_1

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(引用終わり)


                                       坂本 誠

2018年2月26日 (月)

三千二百二十三: 経営者の心から生じる経営方針を考える

■:はじめに

こんばんわ。

当ブログの方で、イルミナティの情報や、資本主義の根幹であるお金の根本情報などを紹介しています。
それらの金融の根本的な情報を読者の方々に知って頂くのも大事なことかと思うのですが、もっと多くの人々に関連した日々の暮らしに密着している、物流と呼べるもの、つまり、ショッピングですね、ショッピング・レベルで、経済を考えることも、とても重要なことだと思います。

そこで、私の目にした新聞記事をご紹介して、私の読書感想文を書いてみようと思います。
「私の目にした新聞記事」とは、

(以下、『朝日新聞』、朝刊、2018/2/25、4面記事より抜粋引用)
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●声上げ始めた消費者 「価格破壊」ダイエーの栄枯盛衰
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です。

最初に結論から書かせて頂くのですが、その結論とは「ダイエーの創業者の方の苦い戦争記憶が、その経営に深く影響しただろう」ということです。

この記事は、ちょっと長いものになりましたので、章立てしています。

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■:記事紹介

まずは、私の目にした新聞記事から紹介します。

(以下、『朝日新聞』、朝刊、2018/2/25、4面記事より抜粋引用)
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●声上げ始めた消費者 「価格破壊」ダイエーの栄枯盛衰

メーカーの決定権奪う

P2260176

 

消費者が価格を決める---。
そんな社会をめざして突き進んだのが、ダイエーの創業者の中内功さんだ(1922~2005)。

「価格決定権をメーカーから奪い取るんや」。
「なぜ商品の価格をメーカーが決めてくるんや。消費者を背負った小売りが決めるんや」

人々のもとに商品を行き渡らせて平和を実現したい。
そんな思いで、中内さんは事業を拡大した。

「総合力」ニーズとズレ

「すべては消費者のために」。
そう考えた中内さんの超拡大路線による売り上げ増が、ダイエーの借入金の多さを覆い隠した。

ダイエー関係者は言う。
「中内さんは、神戸の惨状を見て戦争を思い出した。怒りとともに一歩も二歩も先を行ったが、消費者がついてこなかった」

中内さんが神戸に作った流通科学大。
そこの学長で中内さんの長男、潤さん(62)は言う。
「中内ダイエーの役割は、『暗黒大陸』と言われていた流通業をガラス張りにすることだったのです」
流通について『暗黒大陸』と言ったのは、経営学者のピーター・ドラッカーだ。
よく分からない未開の分野、流通。
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(引用終わり)

特に印象に残った部分を抜粋引用しましたが、他にも引用したい箇所は、参考として、本文に書いていきます。

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■:他メーカーとの商売上での「戦争」発生

上の引用文には掲載していないのですが、ダイエーの創業者の中内功さんは、戦争に出兵の経験があります。
ですので、最前線で、かなり戦争の悲惨な経験を得たようです。

その後の、中内功さんの生涯に渡って、「この戦争の記憶の影響を、どこかで吹っ切らないといけなかっただろう」と私は感じました。
戦争の記憶の影響によって、彼の人生が操られたように私は感じます。

というのも、紹介した新聞記事にもあるのですが、彼の経営下で、他の家電メーカーや洗剤メーカーの方々と「戦争」と呼ばれる現象が相次いで発生しています。

上記引用文中にもありますが、

「価格決定権をメーカーから奪い取るんや」。
「なぜ商品の価格をメーカーが決めてくるんや。消費者を背負った小売りが決めるんや」

読者の方々も感じるかと思うのですが、上記のセリフに、かなりの語気を感じるのではないでしょうか。
奪い取る」という単語自体も、ある意味、戦争用語の一つと言えるのではないでしょうか。

また、実際には、お客さんである消費者としても、「私達の生活を小売店に背負ってもらってたんです」と、小売店に頼んだお客さんもいないかと思います。

また、仮に、当時のダイエーが、メーカーから価格決定権を取得できたとしましょう。
そして、その後、ダイエーの方が価格を決定するのでしょうけど、多くのお客さんからしてみれば、メーカーが価格を決定しようが、小売店が価格を決定しようが、あまり、消費者の方が気にすることは無いと思います。
大抵の場合だと、多くの消費者にとっては、安ければ、それで良いので。

かようなわけで、幾つかのメーカーとダイエーで「戦争」と呼ばれる状態が発生していたことがわかります。

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■:ダイエーの経営方針

彼の経営方針を見てみましょう。

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人々のもとに商品を行き渡らせて平和を実現したい。
そんな思いで、中内さんは事業を拡大した。
「すべては消費者のために」。
そう考えた中内さんの超拡大路線による売り上げ増が、ダイエーの借入金の多さを覆い隠した。
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彼は、多くのお客さんのために、低価格で商品を販売したいようです。
かつ、平和を実現したいようです。
多くの人も知るように、低価格で商品を販売して、大量の品を販売すると、利益は上がります。
その大量の利益を求めているので、彼の「超拡大路線」が実行されたのではないでしょうか。

つまり、表向きとしては、「低価格は多くの消費者を助ける」と言いつつも、その低価格販売による、品の大量販売による、大量の利益追求の姿が「超拡大路線」なのでしょう。

つまり、実際には「低価格を追求する」と言いつつも、実際には、大儲けを狙っていたのだと私は思います。
この状態ですと、読者の方でも、「なんとなく、口で言っていることと、やっていることが反対ではないだろうか?」という疑問を抱かないでしょうか。

これだと、「やっぱり、私達からお金を出させて、利益を得るのは、店の経営者の方なのだ」と、多くの消費者は感じないでしょうか。
「すべては消費者のために」とはならなくなってくると感じます。

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■:阪神大震災後

ダイエー経営の曲がり角として、阪神大震災の影響が挙げられています。
阪神大震災で、ダイエーは大きな打撃を受けたそうです。

その時の、中内さんは、
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ダイエー関係者は言う。
「中内さんは、神戸の惨状を見て戦争を思い出した。怒りとともに一歩も二歩も先を行ったが、消費者がついてこなかった」
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ご覧のように、阪神大震災も、戦後かなりの年月が経過していたのですが、彼は戦争の思い出を引きずっていることがわかります。
そして、怒っています。

戦後まもない頃の小売店の経営者というので、中内さんと似た経験を得ていた人も多いことでしょう。
しかし、それは、やはり「戦後」という、ある意味、特殊な時代環境下の出来事だったと思います。

普通、お店の経営者や商人で、巷に言われているような「商人に比較的にふさわしい性格」というのは、たいていの場合、「人当たりが良くて、笑顔が多くて、ほがらかで、お客様と共に生活を楽しみたい、あるいは面白くて便利で幸福な生活をお客さんと共に作っていきたい」等々の性格が、商売上で成功を納めるとも言われているようです(違っている場合や状況もあるかもしれませんが、その点はご容赦願います)。

しかし、内心に戦争の悲惨な記憶を引きずっていたり、それから発生すると思われる厳しい経営となると、この状況だと、店からお客さんが離れて行っても仕方無かったのではないでしょうか。

また「怒りとともに一歩も二歩も先を行った」とありますが、これらの状況から総合的に考えて、「一歩先、二歩先」という明るい未来に向かってではなく、逆の方向だったように感じるのです。

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■:専門店の台頭

紹介した新聞記事中にもありますが、やがて、総合小売店ではなく、専門店の台頭が始まります。
それらの、専門チェーン店は、いまでも街頭に見られます。
ですから、多くの読者の方々も入店したことがあるでしょう。

それらの店舗に入ってみると、まず、明るい雰囲気が多いです。
店の内部には、多彩な芸術が飾られていたり、暖かそうな色の絨毯が敷かれていたり、天窓からの自然光も多く取り入れられていて、店の内部の作りも、家庭的な雰囲気、つまり、自宅で生活している以上にくつろげるような環境作り(店舗内の作り)をしています。
そして、各店にふさわしいと思われるような、雰囲気の良い音楽を流しています。
そして、それらの店の棚を見ると、店の方針に沿った、カラフルな色をした様々な商品が棚の上に置かれています。

ですから、お客さんの方としても、「この店に来るのが面白くて、良さそうな品を手に入れられるのも、嬉しいわ」という感じで、品を買い求める人も多いと思います。

しかし、過去のダイエー店だと、「低価格にて、消費者に品を提供する」という方針からか、私が上に挙げた専門店での品の陳列状況とは、かなり違う雰囲気があったと記憶しています。

やはり、この状況も、経営者の方の戦争記憶や、それから、にじみ出てくる厳しい経営方針に問題があったように感じます。

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■:消費者の心理指向

上の状況で「消費者のニーズ」だけではなく、「消費者の心理の指向」というものも学習できるのは幸いなことだと思います。

「消費者のニーズ」というのは、普通、「あの品が欲しい、この品が欲しい」というものです。
しかし、その「消費者のニーズ」の更に、下の部分、基盤に存在しているものがあることがわかります。
その「消費者のニーズ」の下の部分に存在しているもの、それが、「消費者の心理の指向」です。
分かりやすく言えば、「お客さんの心」ですね。
お客さんの方も、「あの品が欲しい。この品が欲しい」という思いがあるからこそ、何かの店に入るわけです。
しかし、それ以前に、お客さんの方が、「何かの喜びを得たい。何かの面白いことを味わいたい」という、心や動機があることがわかります。

その喜びを求める動機が心底にあって、その動機の上に、「消費者のニーズ」であるところの「あの品が欲しい、この品が欲しい」という目的が、お客さんの内心にあることがわかります。

ですから、当時の多くのお客さんでも、ダイエーに行けば、多くのお客さんの欲しがる品々は陳列されていたことでしょう。
しかし、その「消費者のニーズ」の下に存在している、更なる基盤の「消費者の心理の指向」が満たされていなかったことがわかります。

もっとわかりやすい言葉で書けば、「入店した店に、面白くて、喜びのあるような雰囲気があり、それが消費者(お客さん)を満足させるであろうか」ということです。

そして、この「何かの喜びを得たい。何かの面白いことを味わいたい」という「消費者の心理の指向」をつかむための店の雰囲気の土台作りとも言える、経営者の経営方針というのを当時のダイエーに見てみると、私が上に書いているものとなります。

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■:終わりに

確かに、人には様々な自由が許されているので、もちろん、職業選択の自由もあるのですが、戦争時代から離れた時代になるにつれて、「どうしても、戦争の記憶を吹っ切れずにいる」という人だと、何か別の仕事を選んだ方が良かったのではないかと私は感じます。

確かに、戦争の記憶からにじみ出てくると思われる、厳しい性格がダメなわけではなく、その厳しい性格を活かせる場所があったかと思うのです。

ですから、私が冒頭に掲載した引用文中の最後に、

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「中内ダイエーの役割は、『暗黒大陸』と言われていた流通業をガラス張りにすることだったのです」
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とありますが、「経営学者であって、世の様々な経営を研究する」という人生が、彼の人生を幸福にしたのではないでしょうか。

世に言われていることに、「全てのことは心から始まる」という言葉があります。
この言葉が遺憾無く、感じられる程の事例が、私達の目にした「ダイエーの栄枯盛衰」だったと思います。

ですから、もし、中内功さんが経営者の道をそのまま歩み続けることを選ぶのならば、「戦争を体験した」という記憶自体は消去できないかもしれませんが、その「戦争記憶の影響を振り切る」ということが、一番重要だったのではないかと感じます。

「全てのことは心から始まる」。
これだったと思います。

また、ある意味、戦争の精神的犠牲者というものを感じた方も多いでしょう。
なので、ここでも、私達は戦争反対の意志を堅くするかと思います。

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■:付録

ここからは付録的な記事です。

私が冒頭に掲載した引用文中の最後に、

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「中内ダイエーの役割は、『暗黒大陸』と言われていた流通業をガラス張りにすることだったのです」
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とあります。

これについて書いておきます。
多くの消費者にとっては、お店の棚に並んでいる品物の価格を見ているだけで、「どうして、その品は、その価格なの?」とまで考えることは、あまりありません。

この辺りが、「流通業は『暗黒大陸』」と言われているゆえんなのです。

上の記事からも少しわかると思うのですが、まず、製品そのものを作るメーカーがあります。
そして、今でも、あるのですが、お店に品が陳列される前に、そのお店に品が入る前に「問屋さん(卸売業:おろしうりぎょう」という存在があります。
そして、その「問屋さん」を通して、初めて、お店の棚に品が並ぶことが現代でも多いです。

ですから、上の例で言えば、メーカーで決定された価格の品で100円のものを、流通の問屋さんが125円でメーカーから買ったとします。
そして、その問屋さんが今度は、各地のお店に対して、150円の価格で、お店に売ったりします。
そして、お店の側も利潤を出さないといけませんから、お店に品が陳列される時には、その品の価格が、200円で売られていたりします。

メーカー ---> 問屋 ---> お店
¥100   ---> ¥125
        ¥150 ---> ¥200

この「問屋さんというのは、なぜ存在するのか?」という疑問も読者の方々には湧くかもしれません。
これについては、文末の『過去記事、関連記事、及び、参考文献』の該当URLにジャンプして参照・閲覧もしてください。

簡単に書いておきますと、例えば、戦前の日本では、お店の方が、大型トラックを持っていなかったり、大量の品を手に入れても、それを輸送する機関などが不足していました。
ですから、大型トラックや輸送船を大量に所有していた、昔の輸送関係の会社やグループが、この「問屋」と呼ばれる存在になっていきました。

このような仲買(なかがい)のシステムが、現在の流通業界にも多々あります。
ですが、現代では、大型スーパーマーケットのチェーン店等は、自分達で大型トラックのドライバーを持ったり、あるいは、大型トラックを持ったり、あるいは、以前は、問屋さんにしか無かったような、巨大な配送センターを自分で所有して、お店自身が、問屋さんの機能を並行して所有しているところも増えてきています。

大型スーパーマーケットのチェーン店等で非常に価格が安くなっている商品等は、「自前で問屋さんをも兼ねる」というケースが背後に絡んでいることも原因の一つとなっています。

ちなみに本の価格だと、本の価格には、以下のものが分けられて、盛り込まれています。

・著者さんの著作費用(印税分)
・出版社の取り分
・出版社の委託する印刷会社の取り分
・書籍問屋(取次)の取り分
・各々の本屋さんの取り分
・その他の関連会社、あるいは、関連者の取り分

等々が一冊の本の価格に反映されています。
私達が目にする、本の価格というのは、このような状態となっています。
自費出版だと違うケースも出てくるようです。
これらについても、価格改善の検討が業界でなされているところです。

本記事は長くなりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


(以下、過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『二千七百八十:本屋さんを考える』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/12/post-da80.html

『二千七百九十二:本屋さんを考える_No.2』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/12/_no2-61fa.html
(以下、『朝日新聞デジタル』、2015/12/24記事より文章を引用)
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●アマゾンが本の値引き販売 根強い警戒感、参加1社だけ
http://www.asahi.com/articles/ASHDD6H53HDDUCVL01W.html?iref=comtop_rnavi_arank_nr01
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(以下、『wikipedia』より引用)
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●問屋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%8F%E5%B1%8B


問屋(といや、とんや)とは、現代における一般的意味としては卸売業者を指すが、歴史用語及び法律用語として用いられる場合は異なる意味を持つ。
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(引用終わり)

『二千九百七十二:物流と本の販売を考える』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2016/08/post-3217.html


                                       坂本 誠

2017年3月 5日 (日)

三千九十: 宅急便について

こんばんわ。

宅急便の事で考える機会がありました。
多くの報道でも見られるように、宅急便の配送量が限界に来ているそうです。
ですから、宅急便業者の方ならば、どのようにして、現在の業務の手間を少なくさせるかが、課題となっているそうです。

そこで提案的に考えてみました。

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現在では、私も、しばしば、宅急便に荷物を配送してもらうようになりました。
やはり、便利ですので。

主にネット通販で、手に入れた商品を、ネット上のお店から配送してもらう際に、宅急便がその荷物を運んできます。
ネット通販の多くの利用者さんも、同じような物流状態ではないでしょうか。

しかし、この際、どこかのネット上のお店から、ある品を購入しても、私自身が、どこかの宅配便を選んだわけではありません。
ほとんどのケースで、私の購入した品を私の手元に送るために、私の欲しい品を購入したお店の方が、どこかの宅配便を選んでいるのに気が付きます。

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ですから、私の方で、私の購入した品物を自宅に届けて欲しい時刻を、宅配便に頼むことは出来ません。

なので、通常、私の方がネット上のお店に気を利かせて、「品物を自宅に届けて欲しい時刻帯は、ありません」と言ったとしましょう。

すると、ネット上のお店の方も、届けるべき品物を宅配便業務の店に頼む時に、「この品物を届けて欲しい時刻帯は、ありません」という形式で、その品物を送ってくるのに気が付きます。

すると、どういうケースが目立つでしょうか。

私の方でも、ずっと自宅にいれば、私の欲しい品物を自由な時間に受け取ることになります。

しかし、私でもそうですが、世の多くの人にしてみれば、ポストの中に「不在者票」等と呼ばれる紙切れが入っているケースが多いのではないでしょうか。

世の多くの人も、ずっと自宅にいないばかりか、自宅にいても、風呂などに入っていて、届けて欲しい品物を受け取れないケースが多いことでしょう。

すると、「不在者票」等と呼ばれる紙切れをポストの中に入れた宅配業務の方は、送り届け主に、再び配送しないといけません。

つまり、宅配便業務の店にとって、その分のガソリン代も2倍になりますし、当然、二度手間(にどでま)になりますから、宅配業務のドライバーの方も、2倍働かせていることになります。

あるいは、場合によっては、二度手間どころではなく、三度手間、四度手間になっているケースもあるのではないでしょうか。

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上に書いたケースによっても、宅配業務の手を一杯にさせている一因となっていると思います。

ですから、宅配便業務の方の手を軽くするためには、以下の方法が考えられるでしょう。

私の方が、どこかのネット上のお店に品を頼む際に、そのネット上のお店の方に、宅配希望時刻を伝えた方が良いことがわかります。

私の方(最終ユーザー)の方は、どこかのネット上のお店が、どの宅配業務を使うかわかりませんが、宅配希望時刻は伝えられると思います。

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ですから、宅配業務の店も、様々なお客様に、「宅配希望時刻を指定して下さる方が推奨です」というお願いをしたら、現在の宅配業務の配送量の軽減につながるのではないでしょうか。

宅配業務の配送量の軽減について、提案させて頂きました。



                                        坂本  誠

2017年2月14日 (火)

三千七十八: 現代の商業モデルを考えて_No.2

■:はじめに

昨日、話題にしてみた『三千七十六:現代の商業モデルを考えて』の続きです。

前段『三千七十六:現代の商業モデルを考えて』の最後の方に書いた「イベント開催」の件について、考えていました。

「イベント開催」となると、結局、これは「お祭り」ということになるので、少しばかり派手な要素が出ても仕方がありません。

ですから、少しばかりの派手さがあるかもしれませんが、進めてみます。

さらに、一般消費者のニーズも絡めていきます。

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■:今までに使われている数値を見て

最近の店頭でも、いまだ、「298(ニー、キュッ、パー)」とか「398(サン、キュッ、パー)」の値段札を多く見かけるものです。
しかし、この値段札の効果も、最近では薄れてきているとは感じないでしょうか。

この「298」とか「398」の値段札も、現れてから時間が経っていますし、意図も多くの人が知りますと新鮮味が薄れてしまいます。
その値段札の意図も広く知られていますし、多少、時代も変わって来ていますので、その値段札の意図については説明はしません。

ただ、現代市場でも、「298」とか「398」の値段札を書いても、もちろん、良いわけです。

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■:ゾロ目の使用とイベント開催

最近、多くの人が車のナンバープレートを見ていて、気が付くことがあるかと思います。

だんだんと、多くの車のナンバープレートの使用される数字に、「ゾロ目」が多いのに気が付かれるでしょう。

「ゾロ目」というのは、例えば、「1111」とか「333」とか「555」とか「777」の、同じ数値の連続した数値の事です。

「なぜ、車のナンバープレートに、自分の使いたい『ゾロ目』を使用できるようになったのか」というと、これは、先年、車関係の法律が変更され、車の所有者の方が申請をして、空いている数値ならば、その数値を自分の車のナンバープレートに使用して良いようになったからです。

結果、空いている数値の「ゾロ目」を使用して、現在の車のナンバープレート番号のように、「ゾロ目」のナンバープレートが流行るようになったのです。

例えば、上の数値の「777」ならば、巷では、「ラッキーセブン」とも言われており、縁起の良い数値とも言われています。

つまり、ある一定以上の数の人が、数値の「ゾロ目」が求めていたことがわかります(ニーズ発生)。

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現代でも、「198」、「298」や「398」の値段札でも良いかと思うのですが、巷で「縁起の良い」と噂されているゾロ目を値段札に応用してみるのも一つの手段かも知れません。

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そして、例えば、以下のようなイベントを店で開催してみるわけです。

バレンタインデーを過ぎれば、次は、3月3日の雛祭りです。

「3,3」が並んでいますから、アクセサリーを売っているお店ならば、お店の全てのイヤリング(耳飾り)に、全て「333円」の値段札を付けて、

  「大奉仕の均一価格大セール! 3月1日から3月3日までの3日間、うちの店の全てのイヤリング(耳飾り)を333円で売ります! あなたも『3』の記念日にいかがでしょうか!」

と、宣伝してみます。

つまり、ゾロ目等のゴロの良さも、かけ合わせて、販売してみるわけです。

ついでながら、「3日間」という短期間ですが、均一価格セールをしています。
ですから、「どの商品が一番売れ筋か」という、私が、『三千七十六:現代の商業モデルを考えて』で書いておいた、「一般消費者のニーズ動向把握」も、兼ねておくわけです。

(※注意:未然に書いておくのですが、上の例だと、3月3日の午後3時33分には、お店に多くの人が詰めかけないように、店側で、何らかの事前的な手続き実行を考えていた方が良いかと思います。なぜならば、その午後3時33分に、多くのお客さんが一斉に詰めかけたことにより、将棋倒し等が起きて、事故が起きてしまえば、話になりません。ですので、3月3日の午後3時33分にかけては、集まってもらった、多くのお客さんには、大変申し訳ないのですが、店側の方で、整理券を発行しておいて、大量の行列が出来ないような未然の工夫が必要となるかもしれません。)

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■:応用例

他の例としては、最近は受験シーズンでしょうか。
「受験」と言いますと、これも色々と書けるのですが、それはここでは置いておきます。

受験シーズンだと、「かつ丼」や「かつメニュー」が食品コーナーの棚に置かれたり、ファミレス・メニューにもよく現れるでしょうか。

この「かつ」を使うと言うのは、人も良く知るとおり、お肉の「かつ」が、「勝利」の単語の意味の「勝つ」と、語呂があっているので、受験生の受験勝利のためによく使われているようです。

ですから、日頃より、多めの種類のかつ丼弁当が食品コーナーの棚に置かれるかもしれません。

この全ての種類のかつ丼弁当の値段札を、均一価格大セールで、555円の値段札で販売してみるとか。

「555」というのは、予想出来るように、「Go! Go! Go!」の語呂を合わせています。
「Go!」というのは、「突破」という意味が込められています。

1パックで555円ですので、2パックの合わせ販売をするならば、おまけにおしんこを付けて、「1111円」の値段札で売ってみるとか。

もちろん、「1111円」というのは、「No.1突破」という手合いの強力な意味を込めているわけです。

また、ファミレスの「かつ定食」メニューならば、「1155円」とか「1515円」の値段札で売ってみるとか。

もちろん、「1155円」や「1515円」というのは、「行け、行け、Go! Go!」の意味を込めているわけです。

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■:祭り衣装との組み合わせ

また、この段落で考えているのは、一応、お店側の「イベント(お祭り)」です。

ですから、上の例のを使うならば、3月3日の耳飾り販売のケースをそのまま使うのですが、店の前面に立っている売り子さんに、客引き効果の一つとして「3日間の特売セール期間中だけ、貸衣装屋さんから、何かのコスプレ衣装を借りて、着てもらう」という手段も考えられるでしょう。

もちろん、様々なお店の、様々な経営方針があるので、もちろん実施できない、或いは実施しない企業も多々あるでしょう。

しかし、この「3日間の特売セール期間中だけ、コスプレ衣装を着てもらう」というのが味噌でしょう。

なぜならば、店の売り子さんに、毎日毎日、コスプレ衣装を着て販売してもらうと、店を訪れるお客さんも飽きてきます。

何かの特別な、わずかな期間だけに、人がコスプレ衣装を着るのですから、店を訪れるお客さんの側としては、そこに珍しさを感じるので、新鮮味を感じ、有意義さを感じて、その店に面白さを感じるのです。

ですから、短期間だけで、貸衣装屋でレンタルされている衣装ならば、店の経費からでも出せるかもしれません。

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また、少しばかりは、その店を訪れる顧客が以下のように、心の中で感じるかもしれません。

  「この店の店主が、親心のようなものも持っており、店の売り子さん達に対しても、少しは嫁入りの事を考えてやっているのかもしれない」

と。

これは「商業計画の実施」とは言えないまでも、「店のイメージを良くする(店の好感度アップ)」とか、顧客に対しての「人間味溢れる、お店だ」という風に、イメージ計画の実施の一つとして挙げられるかもしれません。

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■:終わりに

「写真の無い記事」というのも殺風景なので、「コスプレ衣装のイメージ紹介」という程度に、コスプレ衣装の写真を引用して、掲載しておきます。

(以下、『Gigazine』、2016/8/6記事より写真を引用)
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●世界より選ばれしコスプレイヤーたちが集結した「世界コスプレサミット」の錦通りレッドカーペットはこんな感じ
http://gigazine.net/news/20160806-red-carpet-wcs2016/

Photo_4

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(引用終わり)

(以下、『Gigazine』、2012/10/10記事より写真を引用)
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●世界各国のハイクオリティなコスプレ画像が投稿される専門サイト「AMPLE!」
http://gigazine.net/news/20121010-ample-cosplay/

Ample

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(引用終わり)

(以下、『Gigazine』、2012/2/12記事より写真を引用)
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●あらゆる意味で個性的なコスプレ写真まとめ in ワンフェス2012[冬]
http://gigazine.net/news/20120212-costume-players-wf2012w/

In_2012

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(引用終わり)

私としては、珍しい感じの「ショッピング」関係の記事でしたが、考え付くことを書いてみました。


(以下、関連するかと思われる過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『三千三十六:私の見かけたビデオ_No.68』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2016/12/_no68-4787.html
●【柳川市観光PRビデオ】SAGEMON GIRLS さげもんガールズ - YouTube:
https://www.youtube.com/watch?v=NYOrc0h5SN4



『三千三十三:『333 ノ テッペン カラ トビウツレ』を思い出しながら』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2016/12/333-0e22-1.html
(掲載した写真は、『わたしは真悟』、第3巻「空の階段」と同書、第4巻「光ふりて」からの引用です)

Pc080176

Pc080174

 

『三千六十五:買うよりも借りてみる』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2017/01/post-8f32.html

『三千六十三:転換の時代を考える_No.2』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2017/01/_no2-dbc8.html


                                        坂本  誠

2017年1月27日 (金)

三千六十五: 買うよりも借りてみる

三千六十四:転換の時代を考える_No.3』の続きのような雰囲気の記事です。

私も、このブログ上で、最近、郊外によく見かける大型商業施設について書いてみます。
以前の記事では、消費者側からの大型商業施設の利点について書いていました。

しかし、大型商業施設の利点については、様々な店の側からも、ある意味、利益が有ります。

昔のお店を出すときの仕組みと言えば、出来るだけ、街の中心部の土地を買い、そして、その土地の上に上物(うわもの:土地の上の建物である、お店本体のこと)を建てたものでした。

しかし、現代から考えてみると、今でも、上のようにお店を出すところもありますが、この方式だと、経費がかかってしまうことに気が付きます。

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なぜならば、出来るだけ、街の中心部分の土地を購入した後、さらに、その土地に上物をかまえないといけないからです。

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それとは違う、大型商業施設での出店を考えてみます。

大型商業施設内でのお店というのは、ほとんどが「テナント」と言われる形式の出店です。
「テナント」とは、要するにレンタル契約のことです。

大型商業施設には、オーナー(所有者)がいます。
そして、その大型商業施設内での小さなお店をかまえたい人(店主)が、空いている売り場を見つけると、その小さな区画を大型商業施設のオーナーからレンタルしてもらうのです。

そのレンタル契約に基づいて、店主さんは大型商業施設内で商売を行います。

私が上に挙げた「自分の土地を買い、その土地に上物をかまえる」という方式だと、ずいぶん、経費がかかることがわかるでしょう。

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そして、お店の店主といえども、どうしても、そのお店を閉店しないといけない場合も出てきます。

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その際、大型商業施設内でのテナント形式だと、お店を閉店するのにも、経費が安く済むのに気が付きます。
自分のお店の在庫を引き取って、テナントで貸し出されていた、売り場を大型商業施設のオーナーに返却するだけです。

しかし、前者の例である、「自分の土地を買い、その土地に上物をかまえる」という方式で店を出している方は、自分が土地を購入し、さらに、その上に上物もあるので、店をたたむのにも、たたみにくい状況が発生していると思います。

「自分の土地を買い、その土地に上物をかまえる」という方式で店を出した場合だと、自分の買った土地が売れるのを待っていたり、さらに、その土地の上の上物までも、誰かが購入してくれないと、心残りでしょう。

ですから、この意味でも、大型商業施設内でのテナントの方が、手軽に出店でき、手軽に店をたたむことが出来るのです。

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また、お店の老朽化についても、大型商業施設内でのテナントの店主さんだと、ほとんど考える必要がありません。
確かに、個別に借り受けている、個々のお店の売り場の施設自体は大事に扱わないといけないので、よほどのアクシデントとか事故が無い限り、個々のお店の売り場の施設の破損を考えないで良いでしょう。

ですから、残るは、大型商業施設そのものの老朽化ですが、この問題自体は、個々の店主さんの問題ではなく、大型商業施設のオーナーの問題です。

ですから、もし、個々の店主さんが「自分の店を出している、この大型商業施設も老朽化が進んだな。どこか他に店を移したいな」と考えれば、何も言わずに、テナントの契約を解消するだけで済みます。

このように、大型商業施設内でのテナント形式での商い(あきない)は手軽だとわかります。

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これだけ、大型商業施設内でのテナント形式での商いの良い部分ばかりを書いていますと、これを聞きつけた、大型商業施設のオーナーさんが、「テナント料を上げよう」と考えるかもしれませんが、個々のオーナーさんの意向の問題でもあるし、今の私のこの記事は、あくまで、従来の「自分の土地を買い、、、」という形式と比較しているので、これについては、私はどうしようも出来ない部分です。

ただ、最近では、大型商業施設の老朽化の問題もちらほらと出て来ているので、大型商業施設のオーナーさんも、戦略的には難しいでしょう。
もちろん、大型商業施設が老朽化すると、全体を改装するに、大変な手間がかかるからです。

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やはり、ここまで書いて来ておわかりのように、私が目にする事から書けるのは、タイトルに現れているように、『買うよりも借りてみる』です。

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最近では、郊外に、大きなレンタル・ショップが建つようになりました。
そのレンタル・ショップに行くと、CDを借りたり、マンガを借りたり、DVDも借りれます。
ですから、利用している消費者からすると、視聴したい時だけ、それらを借りて、必要の無い時はそれらの商品が手元にある必要はありません。

また、借りているだけなので、当然、所有物ではないので、自分の部屋がすっきりと片付いていると思います。

以前、レンタル・ショップの無い時代だと、「子供部屋が大量のマンガの本で積み重なっていた」という時代もありました。

現代だと、そのような無駄も、かなり省かれていると思います。

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ですから、『転換の時代を考える』に、「買うよりも借りよう」の方針で行くと、より身軽な感じで切り抜けて行けるのではないでしょうか。

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余談的なのですが、最近では、個人向けのパソコンのレンタル業もあります。

「個人向け」というのは、会社(法人)とかではなく、普通のお客さん向けのパソコンのレンタルもあります。
以前は、企業向けばかりにパソコンはレンタルされていたのですが。

ですから、リサイクル・パソコンを購入するか、あるいは、個人向けのレンタル・パソコンを借りるかは、各お店のリース料を見て、電卓をはじき、比較した後で、どちらかを入手した方が良いでしょう。

もっとも、レンタル・パソコンの存在を知っていれば、お使いのパソコンが故障した時に便利でしょう。
故障したパソコンを修理している間には、パソコンをレンタルして、その間、しのげば良いのです。

パソコン修理期間中にも、新たな、リサイクル・パソコンを購入しなくても良いのですから、これを覚えていても、損は無いと思います。

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                                        坂本  誠

2015年5月 7日 (木)

二千四百七十五: 大型商業施設の歴史を考える

私が時々書いている大型商業施設の話題です。
歴史的な面も考えて書いてみました。

最近の大型商業施設の構造は、一般家庭の家屋の構造に似ています。
普通の家ですね。
大型商業施設の内部が、一般家庭の「家」の作りに似てきています。

ですから、最近の大型商業施設を訪れてみると、窓が多く、施設の外部を落ち着いて眺める事が出来ます。
また、吹き抜けも多いので、建物の外部の自然光が入ります。
また、フロアーも絨毯を敷き詰めた所が多いです。
絨毯を敷き詰めていると、どことなく、暖かい感じがします。
また、所々に置かれてある椅子もふわふわした材料で作られているものが多く、人々がくつろげる環境が多くなってきているのが、現在の大型商業施設の特徴です。
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しかし、大型商業施設の歴史を見てみると、上に書いた特徴は、私が感じるに、大体、西暦2000年以降に作られているようです。

昔の大型商業施設は、「百貨店」と言われていました。
現在でも、「百貨店」の名称は使われますが、圧倒的に、「大型商業施設」という名称が使われるようです。

名前が「百貨店」時代だった頃の大型商業施設の作りを書いてみます。
このタイプの大型商業施設は現在でも数が多く残っていますが、オフィスに近い作りをしています。
つまり、ビルですね。
何階建てかのビルが多いです。
そして、ビルだからか、あまり窓がありません。
ですから、消費者が訪れても、あまり窓の外の景色を見ることが出来ません。
当然、自然光を取り込む作りも少なくなってきます。

また、ビルの作りだと、どうしても吹き抜けが少なくなってきます。
また、なぜか冷たい雰囲気の床の状態が多いです。
あまり、絨毯を敷き詰めているところが少ないようです。

ですから、以前のタイプの大型商業施設は、どことなく、会社のオフィスという雰囲気が強いです。
そのためからか、最近、建設される大型商業施設は、ほとんど、冒頭で書いたような「住宅」の雰囲気が強いです。
ですから、最近の大型商業施設は消費者にくつろぎを与えている感覚が強いです。
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誰が、最初に大型商業施設の作りを変えたのかはわかりません。

しかし、この流れも多くの人のニーズになってきていると感じます。
やはり、休日の家族連れで、ショッピングをする時には、くつろげる雰囲気のある場所に行くと思います。

以前のオフィス型の大型商業施設だと、どうも、くつろげる感覚が少ないかと感じます。
これも時代の流れだと感じます。

また、多くの人のニーズとして、ショッピングの時間には、くつろぎを求めるのが自然の感覚になってきたと思います。
ですから、大型商業施設も雰囲気が変わってきたと思います。
また、大型商業施設も場所によっては、軽く人が散歩できたり、店そのものが喫茶店のような雰囲気をしているところもあります。
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ですから、大型商業施設の持ち主の意向が、よくその建物の雰囲気に現れています。
大型商業施設の設計をするのは建築家です。

しかし、一般の住宅もそうですが、家の持ち主の意向が建築家に伝えられます。
大型商業施設の持ち主の「こんな家(大型商業施設)にしたい」とか「あんな家(大型商業施設)にしたい」という、大まかなイメージが建築家に伝えられます。
そして、その意向に沿って、建築家が大型商業施設の設計をします。

以前の大型商業施設は、ビル型のものが多かったので、持ち主の意向があまり伝えられなかったのではないかと感じます。
最近では、大型商業施設も一般の住宅のように、持ち主の意向が充分に反映されるような作りになってきていると感じます。

この辺りも時代の変遷と言えるでしょう。
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なので、最近の大型商業施設は、街の郊外に作られるようになりました。
都会の中心だと土地が無く、仕方なく、ビル型の大型商業施設になるでしょう。

私の記憶もそうですが、皆さんの記憶からしても、「最近、ビル型の大型商業施設が街の中に作られている」という光景を見た人は少ないのではないでしょうか。
中には、「ビル型の大型商業施設が街の中に作られている」という光景を見た人もいると思いますが、現在では、かなり減少していると思います。

ビル型の大型商業施設が街の中に作るとリスクが感じられます。
以下に考えられる点を列挙しますと、

1.土地代が高い。
2.土地を購入できても、少ない売り場面積となる。
3.当然、ビル型の大型商業施設となり、オフィスに近い感覚になる。
4.街の真ん中に立てるため、駐車場のスペースを作る事も必要となり、当然、顧客から駐車料金を頂かないといけなくなる。

ところが、最近の大型商業施設は郊外に作られることが多いので、上のリスクを避けている事になります。
結果、顧客がくつろいだ感覚でショッピングをしている事がわかります。
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そして、いったん、この方式になると、人はくつろぎやすい空間である大型商業施設に向かうようになります。
ストレスの少ない買い物ですね。
街の真ん中までも出て行かずに済む。

すると、同じ品でも、街の真ん中で売られている品の方が安くても、日頃通いなれていないので、少し値段の高い大型商業施設の内部での品の方を買うケースが生じてきます。

ですから、消費者にしても、全てが全て、安い値段のみを求めているわけではない事がわかります。

同じ商品購入にしても、「店にくつろげる雰囲気があるか」とか「店に癒しの雰囲気があるか」で、消費者は品を選んでいる事がわかります。
あるいは、「大型商業施設の景観や内装を楽しめるか」とか「店の外部の景観は楽しめるか」という趣向もあるでしょう。

結局、消費者も、「単純に安い品を手に入れるだけでいい」という考えではなく、もっと総合的に、ショッピングを楽しむようになったと言えるでしょう。
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また、お店にしても、スーパーマーケットとか商店街とかコンビニとか専門店と色々とあります。
私が書いたのは、大型商業施設について書いたのであって、スーパーマーケットとか商店街とかコンビニとか専門店とは違います。
それらの店では、大型商業施設とは違う感覚で、品を消費者に提供したいところもありますし、様々な店のタイプもありますので、趣向自体を一口に言えるものではありません。

例えば、大型商業施設とは違って、「安さで勝負したい」とか「豊富な品揃えで勝負したい」とか「専門的な品を消費者に提供する事により、勝負したい」とか、個々の店の意向は様々なので、とても一口に書けたものではありません。
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だいたい、最近では、どこも街の真ん中の方にあるお店は苦戦を強いられていると報道でも言われています。
これは、日本では、大体、同じ傾向をたどっているでしょう。

この傾向自体が、大型商業施設の郊外進出や、マイカー所有の人々が増えた結果、あまり、街の内部に出かけても、駐車場の事を気にする消費者が増えた結果、郊外の大型商業施設へと向かう消費者が増えたと考えられるでしょう。
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いずれにしても、時代の変遷と共に、ショッピングを楽しむ消費者の傾向が上に書いたように、変化があったと書けそうです。

私にしては、ショッピングの話題を書くのは珍しい事ですが、要するに、一言で書けば、時代の流れと共に、消費者のショッピングの際にも、よりいっそうの癒しとかくつろぎの感覚を求めてのショッピングが増えた、と言えそうです。

もっとも、人々の求める所が変われば、上記のような大型商業施設の作りも変わるでしょう。

例えば、多くの人々が美術や芸術を愛するようになれば、当然、美術館のようなスタイルをした大型商業施設が現れると思います。
時代の流れと共に、人々の趣向も変わりますので、美術館スタイルの大型商業施設が現れる可能性も将来的にはあるでしょう。

しかし、最近のトレンドの方向性として、多くの人々が癒しとかくつろぎを求める方向性は、あまり変わらないと私は感じます。
ですから、今後、しばらくの間は、大型商業施設の作りは「より家庭的な」とか、アット・ホーム的な雰囲気を持った大型商業施設が郊外に作られていくのではないかと感じます。
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ですから、一昔前だと、「街の中心部が一番素晴らしいのだ」という考えがあったのですが、もう一概に言えないと感じます。

上にも書いたように、今後しばらくの間は、商業的な事は分散的な雰囲気が続くような気がします。

 

                                        坂本  誠

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