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2018年12月13日 (木)

三千三百十三:『小さな疑問_No.8』の続き

こんばんわ。

三千三百十二:小さな疑問_No.8』の続きとなりました。

前回の続き記事ですから、冒頭に、前回の疑問を抱くことになった経緯を書いておきます。

「なぜ順天堂大学が入試不正を行ったのか」という理由が報道されていました。
引用資料中で、私が気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にさせてもらっています。

(以下、『朝日新聞デジタル』、2018/12/11(火)記事より引用)
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●「女子はコミュ力高い」根拠ある?性差重視の順大に批判
https://www.asahi.com/articles/ASLDC4FCWLDCUTIL01N.html?iref=comtop_favorite_02

「女子の方がコミュニケーション能力が高く、男子を救う必要がある」。
医学部入試で女子に不利な扱いをしたことについて、順天堂大がした説明に、批判が起きている。
そもそも「女子の方がコミュニケーション能力は高い」という説に、根拠はあるのか。

順大入試、女子を一律に減点「コミュ力が高いため補正」
「5人なら合格させてくれても」再び不合格の浪人生

「18歳の時は女性が高くても、20歳で一緒なら、数年後に高くなる男子学生を救うため」「客観的データに基づいており、差異を補正するものと考えていた」。
10日、順天堂大で開かれた記者会見で、新井一学長と代田浩之医学部長は女子受験生を不利に扱った理由をこう語った。

同大の入試は主に、1次で筆記、2次で小論文や面接などが課され、その合算で合否を判定する。
少なくとも2008年度から、女子の2次試験(満点は5・40~5・65点)の合格ラインを男子より0・5点高く設定していた。
第三者委員会の報告書によると、医学部の多数の教職員が男女間の発達傾向の差を理由に「面接評価の補正を行う必要がある」と答えていたためだという。
その旨の医学的検証を記載した資料として、米大学教授の1991年の論文を第三者委に提出した。

実際、この論文にはそうした記載はあるのか。

朝日新聞が論文を確認したところ、面接時のコミュニケーション能力について論じた部分は見当たらなかった。
第三者委員会は「面接試験では受験者個人の資質や特性に伴う差異こそが性差よりも重視されるべきだ。性別を理由とした合格基準の相違には合理性がない」と非難。
新井学長は、「当時は妥当と判断したが、今後はなくす」と謝罪した。

過去に2度、同大を受験した筑…
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(引用終わり)

前回の疑問が生じた後でも、更なる疑問が湧きました。

「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力が高い」と当大学で、断定されていたことがわかります。
そして、その断定した理由としては、その手の研究の結果として、「客観的データに基づいており」と大学側が説明しています。

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前回の記事で出した疑問は3つありましたので、続きの疑問となりますから、4番目の項目として疑問点を書いていきます。

■④:客観的データはどこにあるのか

「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力が高い」と判断できる独自研究を、当大学が実行していたことがわかります。
あるいは、どこかの機関が、「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力は同年代の男子学生のそれよりも高い」と正確に判断・断定できる、論文や文献を使用して、過去、当大学が、その判断を実行していたことがわかります。
そして、その独自研究の調査・研究から得られたデータや文献は、どこにあるのでしょうか?
しかも、大学側の説明として「20歳で一緒なら、数年後に高くなる男子学生」とあります。
これだと、10代後半か20代前半ぐらいならば、男子学生と比較して、女子学生のコミュ能力が高いのですが、数年後には、男子学生のコミュ能力の方が高くなるのでしょう。
それを、「客観的データに基づいており」と大学側が説明できる程なのですが、それほど正確な判断ができる正確なデータは、どこにあるのでしょうか。

■⑤:この調査・研究は妥当か

大学というのは、世の人に対して、それなりの知識や学問を提供する機関でもあります。
しかし、大学というのは、もう一つ重要な機関を兼ねています。
それは、何らかの世の事象に対しての研究・調査機関の役割です。
そして、上記の新聞記事でわかったことですが、当大学では、「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力が高いかどうかを調査・研究したい」という願望の下に、その調査・研究を実施していたと言えるでしょう。
大学の行う調査・研究というのは、広くあまねく世の人々に貢献するために実行されるものです。
ですから、上記の新聞記事で初めてわかったのですが、これだと「秘密研究」を実行していたと世の人々に理解されるでしょう。
大学の調査・研究は公(おおやけ)のものとなるのですから、「秘密研究」というものは認められないものです。
ですから、「秘密研究を実行していると問題ではないだろうか?」と世の人々は疑問を抱くと思います。

■⑥:この調査・研究の意義は妥当か(その1)

何歩か譲って、この手の研究、つまり「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力は同年代の男子学生のそれよりも高いかどうか」の研究が実施が当大学内で認められていたとしましょう。
すると、この調査・研究を開始する前に、その調査・研究の意義を判断する会議などが、当人達の間で話し合われる筈です。
「この調査・研究の意義が、過去、学内で認められたのだろうか」という疑問が世の人々の間で出ることでしょう。
実際に、大学側の説明によると、上記新聞記事内の終わりの方に書かれていますが、「新井学長は、『当時は妥当と判断した」と断定できる程の調査・研究結果が、、、
世の人々としては、開いた口がふさがらない人も出てくるかもしれませんが、「このような調査・研究の意義を認めて良いのだろうか?」という疑問が出ることでしょう。

■⑦:この調査・研究の意義は妥当か(その2)

また、このような学術機関に対しては国とか地方自治体から助成金が交付されることもあります。
もちろん、そのような助成金が交付されるには、幾つかの条件をクリアしないといけないのですが、例えば、「何々の調査・研究結果が世の多くの人々に対して利益の高いものであったため、助成金を交付する」とか、例えば、「これそれ大学が、これから実施・実行する予定の調査・研究には、非常に意義が高いものと認められるため、助成金を交付する」とか、その他にもあるかもしれません。
ですから、「秘密研究」というものには、助成金というものは与えられなくなります。
「秘密研究」ですから、その調査・研究の内容・意義が世の人にわからないため、助成金などを交付することができなくなるのです。
また、仮に、この調査・研究自体の結果が、「女子の方がコミュニケーション能力が高く、男子を救う必要がある」という結果が得られた、というに当たっては、、、
「男女差別のような行動が実行できる結果が得られるような、調査・研究に対しては、世の人々が認めるだろうか?」という疑問が、世の人々の間に生じてくるかと思います。
これだと、、、こういう学校の正門には、たいていの場合、学校名を記した看板や額縁が埋め込まれており、たいていの場合、「学校法人」という名称も打たれておるかと思うのですが、この名前を保つのも難しくなってくるぐらいではないでしょうか。

■⑧:点数調整を実行できる程の正確なデータはどこにあるのか

また、大学の説明としては、「新井学長は、『当時は妥当と判断した」と断定できる程の正確なデータや文献があった筈ですが、このような学術機関が、受験生達の点数調整を実行できるほどの、データや文献が存在していたということになります。
これがですね。
喫茶店などに訪れている人々の間での、紅茶を飲みながらの笑い話とか冗談話の時に出てくるような、10代後半の女子高生が冗談半分で笑いながら語るような「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力って、同年代の男子学生のそれよりもずっと高いのよ(笑)」みたいなジョーク話だと問題は無いわけです。
しかし、今、この記事で話題となっている上記新聞記事に出ている話題は、これは、受験生達の大学受験という、笑い話やジョーク話ではありません。
受験生達の大学受験という真剣な場を取り扱う際の話題です。
ですから、大学受験の際に、女子学生と男子学生の間で、点数調整を実行できる程の、参考データとして、10代後半の女子高生が冗談半分で笑いながら語るような「10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力って、同年代の男子学生のそれよりもずっと高いのよ(笑)」という、参考データを元に、大学側が、大学の説明として、「新井学長は、『当時は妥当と判断した」と断定していた、とあるならば、世の人々としては、「これは大きな疑問とならないでしょうか?」という疑問が湧くと思います。

■⑨:もしこれまでの説明が全てひっくり返っても

仮に、「大学の説明としては、受験の際に受験生達に対する点数調整を実行できる程の正確なデータや正確な文献を使用し、『新井学長は、「当時は妥当と判断した』と断定していた、という根拠を築ける程の、全てのデータは存在していなかった」、と全ての話を、ひっくり返して、「そのような正確な根拠を築ける程の正確なデータは存在しておらず、ただ、世間一般での笑い話とか冗談話などの際に出てくる、『10代後半か20代前半ぐらいの女子学生のコミュ能力って、同年代の男子学生のそれよりもずっと高いのよ(笑)』のような笑い話や冗談話を根拠にして、大学受験の際の女子学生と男子学生の間で、点数調整を実行していました」と、もし、当大学が新たな説明するのならば、、、
これはもう、、、これだと、、、こういう学校の正門には、たいていの場合、学校名を記した看板や額縁が埋め込まれており、、、(、、、以下、同上)

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前回に続いて、世の人々が疑問を生じるであろうかと思われる幾つかの疑問を追加しておきました。


                                       坂本 誠

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