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2017年9月17日 (日)

三千百七十五: 冬の祭典

                 冬の祭典


         白い峰々に囲まれて
         盆地が開けている。
         夕陽が 一つの峰の上に落ちる時
         冷えゆく大気の中で
         オレンジの光の明滅と
         黒の帳(とばり)の 饗宴が始まる。

         盆地の上に
         巨大な氷の塊が浮かんでいるかのよう。

         夕陽の光が 一つの音楽のように流れ
         その氷の中に入り込み
         つらぬいて
         氷の中で響き渡っているかのよう。
         乱反射する光のように。

         氷の側面を壁として
         何重にも反響し合っている。
         氷の中に 音楽を閉じ込めたかのよう。


                                         坂本 誠

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