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2017年7月 4日 (火)

三千百四十一: 指の上に

       指の上に


   ある秋の午後
   僕は草原に寝転んだ。
   風に吹かれて
   緑はなびいていた。

   丸い大きな空が広がっていた。
   はてしなく青かった。
   僕は青空を見つめた。
   青空も僕を見つめた。

   青空は流れていた。
   赤とんぼの群れが浮かんでいた。
   僕は青空を指さした。
   青空の中心をどこまでも突き破るように。

   赤とんぼが僕の指先にとまった。

   青い空、緑の大地の自然と
   赤とんぼの生命と
   僕の心とが
   一つに集まっていた。

   小さな 僕の指の上に。


                                       坂本 誠

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