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2017年6月30日 (金)

三千百三十八: 歯の治療から、様々なことを考えていくと_No.2

三千百三十八:歯の治療から、様々なことを考えていくと_No.1』の続き

また、自分がベジタリアンになって、わかったのだけど、現在の肉料理なども、かなりの調味料が使われていることがわかった。

当然、それらの調味料や保存料から得られた、人体への影響の情報も、私の手に入るようになった。

決して、私自身は僧侶の生活を目指しているわけではないけれど、自分自身の肉体を守るためには、そのようなライフ・スタイルが必要とされたのだろう。

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そのような出来事をきっかけに、科学万能信仰の風潮が世間に、いともたやすく流れているのを、逆に不思議に思った。

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確かに、科学のちからによって、数多くの調味料や砂糖系のお菓子が発明されただろう。
また、それらの食べ物を採取した結果、虫歯とか糖尿病とか、その他の成人病が起きるだろうけれど、それらを防止する為に、これまた、最新の科学が進んだので、「それらの医療機関が、科学のちからによって発達しました」と。

読者の方々は、この話を聞いて、どこかおかしいものを感じないだろうか?

これだと、現代の美味しい食べ物を食する、という欲は満たされるけど、その結果、人は様々な病を得る。
そして、その病を治すためには、さらに最新の科学によって確立された治療方法があるので、さらに高額な医療費を払って下さい、という風潮になっている。
さらには、「それらの病気になったら困るでしょうから、現代では、それらに関する様々な医療保険があるので、加入しませんか?」と言ってくる。

つまり、これだと、現代の美味しい食べ物を食した、あなたは損ばかりをすることになる。
病気を得るだけでも苦しいことなのに、医療費やら保険費用やらを次々と搾取され、あなたは苦しむことになる。

この状態を持って、「やれ、現代の科学技術が発達して良かった」とか「やれ、現代の産業が発達して良かった」とか言えるだろうか?(いや、言えないだろう)

この状態を持って、「人間社会が繁栄した」とは言わないだろう。
最初の、「現代の美味しい食べ物を食する」という状態は、「繁栄した」とは言わずに、「欲を満たした」だけとなるだろう。

その「欲を満たした」ということを持って、人体に様々な病を得て、その人は不幸になるし、それだけでなく、医療費や保険費用まで出せば、あなたは「さらに不幸状態を進められた」と言えるだろうから。

そして、現代社会を見回せば、相当な量で、私達の欲をうながされ、喚起させられるように、情報を広められていることに気が付くだろう。

「個々の人の欲を満たす方針を持って、科学技術を発展させる方向に持っていこう」という方法というのは、それは、質の高い、科学技術の発展のさせ方、とは言わないだろう。

また、同時に質の高い、産業の発展のさせ方、とは言わないだろう。

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以前、例として挙げたことだけど、私達の衣服店に訪れると、大量の衣服が並んでいることに気が付く。

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衣服店の総数や、衣服店の中の衣服の数を想像してみると、現代の日本人の総数の10倍ぐらいの衣服が陳列されているのではないだろうか。
そして、それほどの大量の品があるにも関わらず、衣服を製造する工場などは、今、この瞬間にも、さらに衣服を製造しているのだ。

人は、その現状を理解して、以下のように考えるのではないだろうか。

  「確かに、これ以上、衣服を製造しなくても良いのではないだろうか」

と。

同様の事は、日用品である文房具とか、目に入る様々なグッズについても言える。

人は、上の疑問を抱いても、すぐに、さらに以下の疑問を胸中に抱くことだろう。

  「しかし、衣服を作り続け、売り続けなければ、生活資金が手に入らない。だからこそ、たとえ品が十分にあったとしても、無理矢理にでも生産し、それを売り続けなければいけないのだ」

と。

つまり、これが私達の社会であるところの、資本主義の落とし穴と言えるだろう。

「人々の間に物資が豊富に存在しているかどうかは、別問題であり、要は金の問題なのだ」と。

上に衣服とか文房具とかを例に挙げたけど、これは、ほんの一例であると私達はわかる。

この段落は、食べ物について考えているので、以下のように上の例を考え直すことが出来る。

調味料でも、昔の日本社会では醤油しか存在しなかった。
しかし、その後では、アメリカからマヨネーズとかケチャップが輸入されて、社会に広まったかもしれない。
このマヨネーズとかケチャップでも、中に含まれている成分から、健康被害の件について報告されていることは広く知られている。

しかし、このマヨネーズとかケチャップだけではなく、調味料メーカーは、更なる新しい調味料を開発し続けている。

それらの結果が、私達の最寄りのスーパーマーケットの棚の上に、おびただしくも陳列されている。

この段落の流れから、言えるだろうけど、人は以下のような同様のセリフをつぶやくのではないだろうか。

  「確かに、これ以上の調味料を開発しなくても良いのではないだろうか」

と。

しかし、上と同様に、以下のセリフを、その人はつぶやくことだろう。

  「しかし、調味料を開発し続け、売り続けなければ、生活資金が手に入らない。だからこそ、たとえ品が十分にあったとしても、無理矢理にでも生産し、それを売り続けなければいけないのだ」

と。

砂糖菓子の新規開発についても、全く同様の事が言えるだろう。

上に書いた幾つかの例文を読んで、「私達の社会は、如何に病的か」と、人は気付くのではないだろうか。

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そして、これらの異常性は、私達の社会で見られるスタンピード現象によって隠されている。
スタンピード現象の詳しい説明については、『三千百三十一:学校の宿題について』を参照して頂きたい。

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要するに、テレビのコマーシャルとか、新聞の宣伝でも、美味しいお菓子の宣伝とかが、美しいグラフィック付きで宣伝されている。

そうすると、スタンピード現象が起きて、「我も我も」という感じで、美味しいお菓子が多くの人々の間で賛美されたり、あるいは、新しく発売された調味料を多くの人々の間で賛美したりする。

だから、小さな疑問の声などが打ち消されたりしてしまうことが多い。
その結果、後で真剣に考慮した結果、本人にとっては、あまり必要が無いものまでも、買わされたり、入手されたりしている。

つまり、「みんながやっている。みんながやっている。だから、そのことは正しいことなのだ」と言って、その、みんなのやっていることに、何の疑問も持たなくなるケースも多くなる。

この状況は、かなり危うい状況だろう。
「みんながやっているから、そのことは正しいことなのだ」という出来事を考える際には、幾つかのケースがあるけれど、一番、人に解釈されている、太平洋戦争中に嘘を公表し続けた大本営発表を思い出した方が良いだろう。

三千百三十八:歯の治療から、様々なことを考えていくと_No.3』に続く


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