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2017年2月27日 (月)

三千八十六: 組合や協定を考える

三千七十八:現代の商業モデルを考えて_No.2』の続きのような段落になります。

お店の間では、よく「組合(くみあい)」(あるいは協会)やそれらの店舗の間で取り交わされた約束事である「協定」というものがあります。

その組合や協定を考える機会がありました。

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思いついた例を書くのですが、私が以下に挙げた例以外にも似たようなケースは、かなり多くあると思います。

ガソリン・スタンドの間でも、組合や協定があると聞きます。
最近だと、一つの市内や県内で、複数のガソリン・スタンドで作られている組合や協定も、地域ニュースで聞く事があるかもしれません。

最近の商業上の理由から、組合内部でのガソリンの最低価格について、話し合われる機会も多いそうです。

市内の複数のガソリン・スタンドで販売するガソリンの最低価格を組合で決めて、その最低価格よりも低い価格で、ガソリンを販売しないように、という感じの協定が結ばれているかもしれません。

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おそらく、そのガソリンの最低価格を組合内部で決めるために、組合に参加しているガソリンスタンドの店主さんが、市の商工会議所などに集まって、ガソリンの最低価格について話し合うのではないでしょうか。

しかし、市内には様々なガソリン・スタンドがあることでしょう。

例えば、山際の近くにガソリン・スタンドがあって、当然、そのガソリン・スタンドならば、山に近いので住居が比較的に少なく、目の前の道路を走る車の量は少ないかもしれません。

また、同じ市内のガソリン・スタンドであっても、駅の近くだったり、あるいは、駅も近いし、大型商業施設も、すぐ側に立っているので、比較的、そのガソリン・スタンドで、ガソリンを入れるお客さんは多いかもしれません。

ちょっと考えれば、上の例の山の近くのガソリン・スタンドと、駅や大型商業施設が身近に立っているガソリン・スタンドを比べると、後者の方がかなり有利かもしれません。

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ですので、店主さん達が、市内のガソリン・スタンドの組合に呼ばれて、最低価格を取り決める段階になると、様々な問題が発生すると思います。

例えば、山の近くに店を立てているガソリン・スタンドの店主さんならば、より低い最低価格を提案して、その最低価格を使って、より多くの集客を狙いたい場合もあるでしょう。

しかし、駅や大型商業施設がすぐ側にあるガソリン・スタンドの店主さんならば、より高い最低価格を提案して、その最低価格を使って、より多くの収益を上げたい場合もあるでしょう。
土地の値段とかも、山の近くの土地よりは高いかもしれませんので。

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ですから、商工会議所内では、山の近くのガソリン・スタンドの店主さんと、駅や大型商業施設がすぐ側にあるガソリン・スタンドの店主さんが、激しい議論を行うかもしれません。

具体的な会話例を考えるならば、

 「うち(の店)の提示した最低価格で、決めてもらわないと、うち(の店)が困る

と。

そして、上のような、様々な立地条件の違う、ガソリン・スタンドは市内の中には様々にあることでしょう。

ですから、商工会議所の中での最低価格についての話し合いは、かなりの状態となるのではないでしょうか。

上の例では、ガソリンを挙げたのですが、これは単純に一つのケースを挙げただけです。
ですから、様々な商品の、様々なお店で考えても、かなり似たようなケースは発生しているのではないでしょうか。

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なので、周囲の人の目から見たら「組合や協定を抜けるわけにはいかないのでしょうか?」という提案を出せるかもしれません。

この「組合」や「協定」というのは、単に、同系列のお店(企業)の「横のつながり」と聞いています。

ですから、たとえ、この「組合」や「協定」というものから抜けても、それを罰するような法律は一つも無いと思います。

単純に自発的な意思から組まれたグループであるので。

様々な業種の、様々な組合があるかもしれません。

ですから、あるお店(企業)等は、「とても、組合無しでは、うち(の店)はやっていけない」という店もあるかもしれません。

しかし、もし、「組合や協定に参加せずとも、うち(の店)は一本立ちでやって行ける」という、お店(企業)があるとするならば、その組合や協定から抜けても良いのではないでしょうか。

「組合」や「協定」というのは、結局、「横の店舗とのつながり」を意味していますが、それらの店舗は、やはり、商売上のライバル(商売敵)とも言えます。

ですから、「『組合』や『協定』は、類似した店舗(企業)の共同で平等な利益の向上を図る」と、目標に掲げられているかもしれませんが、それらはライバル同士のつながりでもあることがわかります。
ですので、素直にあっさりと書かせてもらえば、「『組合』や『協定』は束縛や拘束の多いグループだ」と、なりはしないでしょうか。

『組合』や『協定』というものは、ただ単に「横のつながり」だけな筈なのに、一種の巨大なピラミッド型の組織のようになってしまっているところも多いのではないでしょうか。

ですから、「共に繁栄しよう」という目標ではなく、組織的な追求が行われていることにより、作業的な指示みたいなものが出ることにより、それによって、各店舗に対する束縛や拘束も多く見られるのではないでしょうか。

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現代、様々な業種での、多くの組合や協定があり、「それらが無いと、どうしても、店が立たない」という店舗(企業)があるかもしれません。
しかし、「うち(の店)は一本立ち出来る」という店舗(企業)があるならば、「組合や協定を抜ける」という選択肢もあるかと思います。

世に数多くの店舗(企業)がありますので、とても、「全企業を知る」というわけにはいきませんが、上の二つの立場に置かれた店舗(企業)も存在しているかと思います。


                                        坂本  誠

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