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音の流れ
音で作られた 風景を眺める様は 夜空にかかる オーロラの流れを 見るかのよう。
その流れや 響きは 小川の囁きにも似る。
音に触れること、 柔らかいクッションのよう。 また 真白き綿(わた)に触れるかのよう。
胸底に眠る 郷愁の想いが 形を成して 指の動きと化し 音の調べ へと 変換されゆく。
また 健やかな生を受け 世を生きる日々の内に 音で編まれた 盾(たて)を張り、 その盾を掲げ 邪(よこしま)なる思いを 柔らかに 弾(はじ)かん。
坂本 誠