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2017年1月26日 (木)

三千六十四: 転換の時代を考える_No.3

三千六十三: 転換の時代を考える_No.2』の続きです。
主に、私達の社会システムの資本主義を、現代社会の流れの変遷に絡めて考えています。

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■:資本主義の大骨子「利子」について

「彼等は大自然の一つの摂理であるところの減少の方向を考えずに、資本主義システムを作り上げてきた」という状況だと、「これは欠陥システムだ」と、人は気付くでしょう。

どうして、彼等が、一貫して、「このシステム(資本主義システム)は、拡大と上昇のみしか、採用しないシステムである」として、これを作って来たのかが、はっきりとわかるものがあります。

それは、銀行等で使用されている「利子」です。

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「利子を取る(正確には、利子の分のお金を取る)」という行為が、資本主義システムの大骨子です。

「利子」というものは、人も知るように、銀行等が誰かに貸したお金に対して、上乗せを付けて、返す額のことです。

読者の方々もじっくりと考えてみると、「どうして、借りたお金に対して、幾ばくかの上乗せのお金を付けて、銀行に返さないといけないのか?」と、静かな疑問が湧いてくると思います。

この「利子」というものについて、多くを書くことが出来るのですが、今回の段落で、説明するには、以下のもので十分だと思います。

借り手側に、この「利子」の分の金額を付けて、お金を返させることによって、お金を貸す側の所有金額の、更なる増大を見込んでいる、と(あまり、貸し手側が苦労すること無しに)。

「お金」というものは、それ自体、物資と交換可能なので、これは一種の物資とも言えるわけです。

ですから、上に書いた「利子の付いた、上乗せのお金の分」というのは、何らかの生産物資に相当するわけです。

なので、「利子の付いた、上乗せのお金の分」に相当する物資を人は、常に常に、増加的な、拡大的な生産しないといけないのです。

つまり、この「利子」という発想のあること自体が、常に常に、増加的な、拡大的な生産を見込んでいることから、この私達の間に存在する資本主義システムは、常に常に、上昇と拡大のみが義務付けられているのです。

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この「利子」という発想は、私達の生活にも何気なく入り込んでいます。

それは、品物の値段の中に入っています。
お店の店主さんは、自分の品の仕入れ先から、「仕入れ値」という値段で、品物を仕入れます。
そして、その店主さんはその品に対して、「仕入れ値」よりも高い値段を設定して、値段札を貼って、「販売価格」とします。

例えば、「仕入れ値」を100円だとしたら、「販売価格」を150円にセットします。
この差の50円分が、上で説明した「利子の付いた、上乗せのお金の分」に相当します。

ですから、私達の生活の至る所に、資本主義の考えが浸透していることがわかります。

また、余談的ですが、この「利子」という発想があると、銀行家は、多くの人々を奴隷的に労働させることが出来ることがわかるでしょう。

銀行家が多くの人々にお金を貸し付けると、いわゆる、「利子だけで食べていく」ということが可能となるのもわかるでしょう。

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■:「利子」やお金の問題点についての資料紹介(ビデオ)

つまり、私達の世界に、「利子」という発想があるので、当然ながら、私達の世界に差別とか格差が生じるのは当然だったのです。

ですから、このカバールやイルミナティの作り続けてきた資本主義システムは、人道的に見ても、もちろん、外れていることがわかるでしょう。

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ここで、銀行の仕組みについて、2つばかりビデオと、その内容の抜粋を紹介しておきます。
短いビデオで、かつ、非常にわかりやすく親しみ深く、説明してくれているので、まだ視聴されていない読者の方がいれば、どうか、ぜひ視聴してみて下さい。

『二千五百八十三:銀行制度についての種々の話題_No.8』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/07/_no8-c8e8.html
●お金の問題点_0002.wmv
https://www.youtube.com/watch?v=3ibrKBohE8o



(上記ビデオより抜粋引用)
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1年が過ぎ、銀行家は再び村に戻って来ました。


さあ、みなさん、約束どおり、利子を付けてお金を返して下さい。

10万円を100人に貸したので、村にあるお金は1000万円です。

しかし、銀行家に返すお金の総額は1100万円。
当然、返済できない人が出てきます。
結局、村人の3分の2が返済できませんでした。
村人の中に勝ち組と負け組が誕生します。

銀行家は負け組の人達に向かって、こう言います。

また、お金を貸してあげてもいいのですが、みなさんはどうも商売が上手でないようです。
リスクが高いので、今度は利子を20%にして、12万円を返してもらいます。
ただし、今度こそ、返して頂けない場合は、お店の権利をもらいますよ。

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『二千五百八十六:銀行制度についての種々の話題_No.10』
●「お金の問題点」の続き
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/07/_no10-9079.html
https://www.youtube.com/watch?v=T8DcvHSi-C8



(上記ビデオより抜粋引用)
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(村人達)
この村中かき集めても1000万円しかないのに、どうして1100万円払えるの?

と、村人が集まって言いました。


(銀行家)
みなさん、それは興味深い事ですね。
あなた方の生産効率はアップしませんでしたか?


(村人)
あなたはお金を作る事が出来るただ一人の人。
あなたは1000万円作っただけなのに、1100万円を要求している、、、
そんなの不可能だよ!


(村人達)
あなたがお金を取るので、この村にはお金が不足しています。
私達は必死で働いて利子を払っているけれど、ちっとも借金は減りません。


(銀行家)
もっとお金が欲しいんですかぁ?
でしたら、最近取得された物を担保にして、更に1000万円お貸ししますよ。


(村人)
まって、まって。
私達が一生懸命働いて、国は毎年発展するけれど、国の借金はますます増加する、、、


(銀行家)
国の文明化の程度は銀行への借金の大きさで測ることができるんですョ。
契約の神聖なる義務にのっとって、あなた方の資産を頂戴しましょうか?

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(引用終わり)

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■:資本主義の行方

上記のように人道的に見ても、欠陥のあった資本主義システムですが、さらに、自然の摂理の一つであるところの、「減少」までも、考慮せずに作られていたので、今の資本主義システムは行き詰っていると言えます。

正直に言わせてもらえば、私の見立てによると、「資本主義システムは崩壊した」というよりも、「資本主義システムは自壊した」と言えるでしょうか。

加えて、冒頭で紹介したように、

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ロボットやコンピューターの多用によって、人の仕事が少なくなるだろう。
その結果、多くの人が仕事を失う結果、資本主義経済が後退するだろう。

また、科学技術の発達の結果、高性能の機器が多くの人に行き渡るだろう。
その結果、高性能の機器は壊れにくく、全ての製品が省エネする方向に向かうので、結果、機器の売れ行きも鈍り、資本主義経済が後退するだろう。
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この件も、ありますので、「資本主義の自壊作用は、そのスピードを上げている」と、言えるかと思います。

結局、この資本主義システムというものは、上の例をさらに使わせて頂ければ、「お盆を過ぎてから、春先まで」の冬の期間の間に、このシステムの不採用が人々の間で行われるだろう、と感じます。

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■:現在の社会システムの状態

今まで見てきたように、現在、資本主義の根本が壊れていると思えます。
ですから、私が見ますに、今現在は、人々は資本主義システムと資本主義システムでない別の方針の2つの柱によって、世の中が動いているように見えます。

「折衷(せっちゅう)」という雰囲気が当たっていると感じます。

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しかし、「資本主義システムでない別の方針」というものに、特に何かの名称が付いているわけではありません。

ただ、以前、ご紹介した『里山資本主義』という名称も、ありますが、それに近いものかも知れません。
このように、「何々主義」とか「あれそれ主義」のように、何かの名称を付けない方が良いと思います。

何かの名称を付けますと、すぐに区別されてしまうため、その新しい「何々主義」というものに論戦されやすくなるからです。
(もともと、人の暮らしぶりに「資本主義」とか「社会主義」とか「共産主義」とかの名称を付けたら、それに準じたグループの下に、何人かの人がいる、ということになり、論戦されやすくなります。ですから、人の暮らしぶりに、何かの名称を付けるのも、おかしなことかと思います。)

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■:「転換の時代」には、どのような方向に道を見いだした方が良いか

現在は、今までの「上昇、増加」の時代から、その逆のパターンとでも言える状態に転換中の時代を思えます。

こういった時代は、ある意味、今までとは逆を向いているのですから、私達も、今までとは逆の方向に、動いてみれば、未来が開けるかもしれません。

例えば、私がこのブログでもお薦めしていますが、省エネです。

私も省エネしている事により、省エネ出来た分だけ、お金が貯まっているのに、少し驚きました。
今までの社会だったら、「どんどん消費しよう」という感じでしたから、「エネルギーを使った分だけ、労働して、お金を稼げばいいじゃないか」と考えたこともありました。

しかし、それでは、結局、無駄遣いをしていることにもなります。
また、その調子だから、今までの資本主義が成り立っていたのです。

例えば、水道代を省エネしたとします。

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その分、ある程度、各家庭にお金が貯まります。
そして、ある地域の水道使用量が減るでしょう。
すると、今までは、行政の方が「私達の地域では、これからも水道使用量が増えそうだから、山奥に巨大ダムを建設しましょう」という、巨大土木工事敢行の口実を与えていた事に気が付くでしょう。
ですから、行政としては、その巨大土木工事に関して、国民の血税を投入しないといけないのですから、多くの人々に対する、さらなる増税の口実を、行政側に与えていた事になります。

しかし、多くの人々が、水を省エネ出来る方法を知って、一人一人が、その省エネを実施したら、その地域の水道使用量は減ります。
ですから、行政側の方に、巨大ダム建設の口実を与えないことがわかるでしょう。

ですから、その分だけ、増税される事も無いから、その分だけ、その地域の人々の台所事情は助かり、あなたの財布の中身は温存されるでしょう。

(実際に、最近では、あまり、ダムの建設について、色々と言われていないと思います。人口減少のせいで、各地の水道使用量が減った結果、水道料金の値上げに踏み切った自治体もある、と、報道されていました。水道使用量が減った結果、ダムを建設する理由が無くなりましたので、最近では、「巨大ダム建設云々」の報道を、多くの人々はほとんど聞かないと思います。)

ですから、資本主義が通りを跋扈(ばっこ)していた頃は、「消費しよう、どんどん使おう」という感じでしたから、これでは、いともたやすく、多くの人々は増税されていたことがわかるでしょう。

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ですから、今までとは、逆の方向をやってみたら、そこから、何らかの得をする状態を得られるかもしれません。
なぜならば、転換の時代と言えますので、今までとは逆の事象が起こっているので、その、今までとは逆の事象に、沿って行ったら、何らかの道が開ける方向が得やすいかと感じます。

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かなり、わかりやすい事例を考えてみます(あまり参考にはならないかもしれませんが)。

例えば、あるお店が利益を上げようと思って、自分の店の品の値段を上げてみます。
しかし、現在は、このような不況でもあるので、逆に、多くの人々が、その品を買わなくなり、かえって、損をしてしまうケースです。

その逆の例としては、在庫品一斉処分の時のように、「在庫品一斉処分価格」として、非常に安い値段で売ってみたら、その安値が多くの人々に好評で、元を返せた、とか。

上の事例の一番目のものは、「もっと繁栄したい」という願いからの行動ですが、結果的には、その逆の損をしたわけです。
上の事例の二番目のものは、ある意味、諦めから来る願いからの行動ですが、結果的には、その逆の得をしたわけです。

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「転換の時代」というのは、全てが反転しようとしているので、上の2つの例のように、自分の意思とは、あべこべの結果を得られるケースが増えるかと思います。

もちろん、今までの資本主義の路線で行っても、何がしかのケースは「上昇、増加」の方向でも成功するかと思います。
世の中に、半分だけ、資本主義が回っている時代ですから。
しかし、今の時代ですから、二番目の事例が得られているケースも多いと考えます。

ですから、日々に生活をしていて、自分の願いとは、あべこべの結果が得られるようなケースが見られたら、ちょっと立ち止まって、注意して、そのケースに対して、時間をかけて熟慮した方が良いと思います。

私個人としては、「省エネ」がそれだったのですが、世の産業とか、世の仕事の業種というのは、かなり、その数も、多いので、「このケースだったら、こうすることがベストだ」ということは、一概には言えないですが。

「転換の時代の初期」とも言えると思いますので、数多くの事例に対する解決手段獲得というのは、それぞれのその分野上にいる方々の課題なのかもしれません。

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■:「転換」とは、バランスを取るためにある

「転換の時代」というのは、思いますに、これは、人々にとって、悪い時代だとは言えないと感じます。

冒頭に挙げた、草食動物と肉食動物の個体数調査結果を見ても、感じるのですが、「結局、これはバランスを取っている」と感じます。

草食動物がずっと増え続けるだけだったら、やがて、草原の草を全部食べ尽くしてしまって、草食動物全体の絶滅を招きかねません。
ですから、そこで、肉食動物が増えたり、あるいは、草原の草が減ったりして、生物界全体のバランスを取ろうと、自然そのものの摂理として、働いているように見えます。
同じ事が、例で挙げた肉食動物に対しても言えたり、草原の草の対しても言えるでしょう。

「バランスを取る」という現象なので、私達の身近にある、オモチャの「起き上がりこぼし」とか「やじろべえ」に似ていると言えます。

「やじろべえ」の小さな人形の端っこには、重りが付いています。
ですから、私達が「やじろべえ」を突くと、一旦は、大きく、突かれた方向に倒れますが、重りがあるので、「やじろべえ」は自分でバランスを取るため、やがて、私達が「やじろべえ」を突つく前の姿勢に戻ります。
私達が反対側に「やじろべえ」を突いても、やがて、同じようにして、突かれる前の姿勢に戻ります。

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私達の社会、つまり、地球上の生活でも、この「やじろべえ」と同じように、地球上の生活が、どちらかに大きく振れたら、そのバランスを取るために、一旦、逆の方向に振れて、バランスを保とうとするのです。

また、科学の世界だと、「エネルギー保存の法則」というものがあります。
これの詳しい説明については、読者の方が調べて欲しいのですが、一つの考えられる例を挙げます。

私達の社会では、様々に、大量の石油が使用されました。
その結果、石油は少なくなった分、大気中に二酸化炭素として放出されました。
その二酸化炭素が大気に影響を与え、例えば、大量の雨を降らしたり、温暖となる結果、大気中の二酸化炭素が木々に吸収され、その木々が寿命を終えたら、大地に吸収され、再び、石油となるでしょうか。

石油が大量に無くなれば、現在の人間は不便となりますが、その間に、「バランスを取る作業」として、上記のように、大量の木々が育成される時代となるのです。
その時代は、ひょっとしたら、人間にとっての後退の時代となるかもしれませんが、より大きな視点から見れば、これは「バランスを取る作業」なので、不思議ではないことがわかります。

ですから、この手の「バランスを取る作業」も、「エネルギー保存の法則」と言えますから、「転換の時代」というのも、一種の過渡期の一つであることがわかります。

それと同じように、地球の氷河期も、あるいは、地球の暑い時期も、それと同じと言えますので、それらは一概に、「悪の時代」とは言えない筈です。

ちょうど、私達が毎年、夏や冬を経験して、それらは、ある人にとっては厳しい季節とは言えるかもしれませんが、「悪の季節」と言わないのと同じです。

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■:終わりに

本当は、まだこの話題を続けられそうなのですが、長くなりますので、いったん、ここで終えます。
あとは、日頃の記事の方に、少しずつ盛り込んでいきたいと思います。

3部作として、長くなりましたが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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(以下、過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『三千六十三: 転換の時代を考える_No.2』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2017/01/_no2-dbc8.html

■:価格の上下をさせるだけで、切り抜けられるか
■:お客さんの存在
■:氷河期時代を連想すると


『三千六十二:転換の時代を考える_No.1』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2017/01/_no1-6ecc.html

■:はじめに
■:北米大陸で行われた草食動物と肉食動物の個体数調査結果
■:資本主義社会の狙い
■:日本での少子化


                                        坂本  誠

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