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2016年11月 5日 (土)

三千十三: 藩札(はんさつ)という紙幣について

時々、お金のことについて書いている私ですが、この段落では、「藩札(はんさつ)」という紙幣について書いてみようと思います。

現代の行政区分だと、「都道府県」が配置されていますが、江戸時代には県ではなく、「藩(はん)」という行政地域で区切られていました。
そして、「藩札」というものは、その藩の中で使用される紙幣でした。

私も、ある土地の博物館に行って、実際に、本物の「藩札」を見たことがあります。
この藩札についての資料を文献から以下に引用します。

引用文献は、『北九州市の100万年』(監修・米津三郎、海鳥社)です。

この段落でも同じく、以下の引用文中の(大)、(中)、(小)と私が書き添えてあるのは、同書の目次の見出しの大きさを表しています。
もちろん読者の方が、同書を直接見たい場合に、素早く、引用箇所を発見できるようにしたからです(ページ数を引用しますと、再版作成とか新装版作成などの際にページ数がずれる場合も多々あるので)。

いつものように、私の気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にさせていただきました。

以下、『北九州市の100万年』 監修・米津三郎(海鳥社)より引用
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近世の北九州(大)
天災と人々のくらし(中)
2 藩札(小)

1635年に制度化された参勤交代の出費は、各藩の大きな負担となっていた。
1637年の島原の乱への出兵、そしてたび重なる飢饉は、藩の財政を圧迫していた。

小倉藩では1673年ごろから、財政関係を担当した家老渋田見勘解由(しぶたみかげゆ)盛治を中心として、経済の立て直しが行われた。
1678年企救群内の村方(むらかた)に対して、新地を対象に検地を実施し、年貢率を六%増やした。
家臣に対しては、地方知行制を廃止して、俸祿は蔵米を支給した。
そして、領内の年貢米を藩の蔵に一手に取りまとめて、大阪の蔵屋敷に送って貨幣に替え、藩の収入が増加するようにした。

さらに同じ年、小倉藩では財源不足を補うために、初めて藩札を発行している。
藩札というのは領内だけで通用する紙幣のことで、藩札の発行は1661年の福井藩を最初に、小倉藩は全国では12番目であった。
藩札の表には銀の値段が印刷されており、二分札から一〇匁札まで七種類あった。
一時、藩札は幕府により禁止されたが、1730年解禁となり、再び発行されるようになった。

通用する際には、元札所の加印が必要だった。
また、銀との両替は、米屋甚六、広島屋甚助、米屋喜兵衛、伊勢屋善次郎など有力な小倉の商人や、京都郡行事(ぎょうじ)村の飴屋(あめや)彦右衛門、上毛郡宇島(うのしま)の万屋助九郎などが行ったが、あくまでも藩札は代用の貨幣であり、銀と引き換えるために用意された現銀の不足もあって、表示通りには両替されなかったため不人気であった。
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(引用終わり)

ざっと目を通しただけだと、藩札という紙幣は不人気であり、その不人気の理由としては、(現行に流通している)銀の不足が原因だ、と読めます。

これだけでは、資料不足になってしまいますので、西洋のお札の歴史をも紹介します。
これも私がよくご紹介しているビデオからです。

●スライヴ (THRIVE Japanese)
http://www.youtube.com/watch?v=yp0ZhgEYoBI



(上記ビデオより引用)
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(ビデオの56分目辺りから)

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これは、金(きん)で取引が行われていた17世紀の金細工師から始まっているようです。
金(きん)は携帯するには重いので、実物は金庫室に保管しておき、その受領証を取引していました。

この受領証が最初の紙幣でした。

一定の期間に金(きん)を引き出す人の数は限られているため、金庫室の所有者、現在の銀行は、実際に持っている金(きん)よりも多い受領証を発行するようになりました。

この受領証を貸し出して、実際には持っていないカネ、つまりは、金(きん)に対して利子をかけたのです。

これが部分準備制度の始まりです。

この制度では、人々がせっせと働いてお金を稼がなければならないのに、銀行家は、無からお金を作りだすことが出来ます。

大衆が、銀行に借金を返済するために働く、、、現代版の農奴制と言えるでしょう。

_3

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(引用終わり)

このビデオの引用から、上の日本版の紙幣である藩札で、「なぜ、現銀の不足が起きていたのか?」が見えてくると思います。
映画『スライヴ (THRIVE Japanese) 』の説明での、西洋の紙幣だと、銀の代わりが黄金というわけです。

当時の銀行家達が、実際の黄金よりも、多くの受領証(西洋版の紙幣)を作りました。

つまり、交換の実物である黄金よりも、大量の受領証(西洋版の紙幣)を作って、それを所有し、その受領証(西洋版の紙幣)を使って、物資の交換を行うと、あたかも、その銀行家が大変なお金持ちのように見えるわけです。
当時の実際のお金であるところの黄金よりも、大量の受領証(西洋版の紙幣)を持ったのですが、つまり、その大量の受領証(西洋版の紙幣)は架空のお金である、ということが私達にわかります。

そして、日本版の過去のお札といえる藩札も、全く同じ理由だとわかるでしょう。
つまり、大量の藩札を流通させるには、おそらく、その両替となる本当のお金である銀が大量に、毎年毎年、産出しないといけなくなるでしょう。

しかし、日本の歴史を見たり、また、今現在の日本を見回してもわかるとおり、大量の銀鉱山は日本には存在していません。
なので、当時と比べても、また、その当時を考えても、毎年毎年、右肩上がりのグラフのように銀が大量に産出されている、ということは、ありえなかったのです。
ですから、当時の藩札の表面に、どれだけ大量の金額を記載しても、いつもいつも、「あくまでも藩札は代用の貨幣であり、銀と引き換えるために用意された現銀の不足もあって」となり、常に銀の不足の結果、「藩札は不人気」という結果になると、私達はわかります。

ですから、当時の紙幣としても、「たった紙の上に数字を書き、その数字がお金になる」だけで、完全に実体経済を無視したシステムを紙幣が作ることがわかります。
つまり、経済が無茶苦茶になり、その状態だと、やがて社会全体に不公正な出来事が蔓延するようになるでしょう。
ですから、引用文にもあるように、「一時、藩札は幕府により禁止された」とあります(しかし、なぜか、幕府は再び藩札を解禁をします。これによりさらに、世に不正行為が蔓延したかと思います)。

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これだけ見ても、「紙幣に記載されている金額というのは、これは架空の数値と言えるだろう」と思うでしょう。
常に、どんな時代でも、両替される銀や黄金の方が不足する、とわかるからです。

ですから、藩札にしろ、映画『スライヴ (THRIVE Japanese) 』で紹介した、西洋の紙幣の起源を考えてもわかるとおり、その当時のイカサマ行為であったことがわかるでしょう。
両替するところの、本当のお金である銀や黄金の総量よりも、はるかに多くの紙幣を作れば、「存在しない筈の銀や黄金がありますよ」と言っていることになりますから、これはイカサマであると私達にわかります。
これは存在しない筈の架空の数値の金額を紙幣が現していることになるからです。

ですから、紙幣というお金が蔓延するだけでも、世に不正行為が増えることもわかります。
あらかじめ、銀や黄金が不足するので、その分、水増し商売が行われるからです。

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そして、現代の紙幣状況を改めて見てみましょう。

よく私が引用している3つの文章です。

『二千六百八十五:現在の資本主義を考える』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/10/post-6e5c.html
●『お金の原価はいくらなの?』
http://homepage2.nifty.com/osiete/s418.htm

(上記記事より抜粋引用)
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平成十二年度特別会計予算ベースで

一万円が約22.2円、
五千円は約20.7円、
千円札は約14.5円です。
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(引用終わり)

『二千六百八十五:現在の資本主義を考える』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/10/post-6e5c.html
●100ドル紙幣を1枚作るのにはいくらくらい原価がかかるのですか? - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129971462

(上記記事より抜粋引用)
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参考のサイト(アメリカの印刷局)の説明によれば、2005年実績で、約5.7セント/枚(86億枚印刷時)だそうです。
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(引用終わり)

(Wikipediaより)
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●日本銀行
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C

日本銀行は、政府から独立した法人とされ、公的資本と民間資本により存立する。
資本金は1億円で、そのうち政府が55%の5500万円を出資し、残り45%にあたる約4500万円を政府以外の者が出資する。
2010年(平成22年)3月末日時点における政府以外の出資者の内訳は、個人35.9%、金融機関2.4%、公共団体等0.2%、証券会社-%、その他法人6.5%となっている[1]。

最終更新 2014年6月19日 (木) 02:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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(引用終わり)

日本銀行の株主として、「個人35.9%、金融機関2.4%、公共団体等0.2%、証券会社-%、その他法人6.5%」とあります。
また、現実に日本銀行の株の変動の確認も、インターネットや新聞で、あなたも確認することができます。

ですから、世の中に、一万円札一枚を「約22.2円」で手にすることのできる日本銀行の株主達が、存在することが私達にわかります
もっとも、上のWikipediaの「日本銀行」の説明だと、日本銀行の株主達の個人名が出ていませんので、私も誰だかはわかりません。
また、株というのは、外国人も日本の株を買えるので、ひょっとしたら、日本銀行の株主達は外国人である可能性もあります。

普通、私達が職を求める際には、求人欄を見て、「給与、何々円」という金額を見て、求職します。
ですから、職を得た後では、「私の給与で手にした一万円札は、一万円分の価値があるのだ」と考えるでしょう。

しかし、上記の日本銀行の株主達が手に入れる一万円札は、「約22.2円」です。
ですから、上の例で挙げた「私の給与で手にした一万円札は、一万円分の価値があるのだ」の、職を得た人よりも、日本銀行の株主達は

  10,000円 ÷ 22.2円 = 450.450450,,,,

つまり、日本銀行の株主達は一万円札は、「約22.2円」で入手できるので、日本銀行の株主の一人が一万円を持っているならば、その一万円で、450万円を入手することが出来ます。

かなりの格差ですね。

仮に、1時間に1万円の時給の仕事があると仮定します。
あなたが、その仕事に就くと、当然、1時間で1万円を手に入れます。
しかし、日本銀行の株主達は、同じ1時間で、日本銀行でお札を作る仕事をすると、1時間で約450万円を手に入れる、という感じになります。
格差は450倍ですね。

「1時間に1万円のバイト」というのは、おそらく、ほとんど無いでしょう。
現実的に考えたら、「1時間に1000円のバイト」ならあるでしょう。
現実的な数字を考えたら、さらに格差は広がって、4500倍です。

ですから、私達が見ている紙幣というのも、架空の数値を表しているようなものですから、私達が日本銀行の株主達を見たら、「無からお金を作っている。しかも無制限に」と見なせるでしょう。

いったん、紙幣を作れば、それは紙の上に書かれた数値ですが、そのたった一枚の紙幣をさらに使って、雪ダルマ式に、お札(紙幣)を作れることがわかるでしょう。
この段階で、「無からお金を作っている。しかも無制限に」と見なせるでしょう。

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しかし、最近では、もう電子マネーというものがあります。
また、ほとんどの銀行システムは、デジタル化されています。

ですから、次の引用文も、十分に私達は理解できるでしょう。

『二百四十四: FRBについて_No.3』
●アロンルッソ #keizai 中央銀行による世界奴隷計画 自由からファシズムへ
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2013/08/frb_no3-4169.html
http://www.youtube.com/watch?v=c2HUsKG9Bp8

(※筆者注:上記ビデオは、なぜか削除されています。私が閲覧できた時に、読めた日本語字幕を紹介しておきます。)

(上記ビデオより抜粋して引用)
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反対が強く、連邦準備会制度という「銀行」を入れずに名称詐欺で設立しました。

アメリカで起きているものは企業によるのっとりです。

多くの企業は連邦準備制度(FRB)に従っています。

人々は連邦準備制度は民間銀行だと知りません。
ロスチャイルド家やロックフェラー家などです。

政府は必要なお金を米国連銀から利息付きで借りなければならなくなったのです。

不換紙幣と呼ばれるもので、不換紙幣では連邦準備会は好きなだけ無から作りだせるのです。
もうインク代もかかりません。
例えば100ドル札の印刷コストは3セントですが、3セントも必要ないんです。
コンピュータ上で数字を入力するだけですから、もう支払う必要はありません。
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「どうして、このような不正が見過ごされてきたのか」という質問が出ると思うのですが、これらのシステムを採用し、人々の間にセットし続けて、広め続け、かつ、このシステムの不公正さを人々にほぼ隠蔽してきたのは、カバールやイルミナティや、あるいは、彼等の手下であるところの、イルミノイドです。

ですから、ある程度、その質問は、カバールやイルミナティ、あるいは、イルミノイド達に与えないといけないでしょう。

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いずれにしても、私は幾つかのお金に関してのエッセイを書いているわけですが、これと似たような記事を見かけている読者の方々は、お金に対する執着が徐々に薄れかかっているかと思います。

そして、今現在でも、財布から紙幣とかコインを出して、そのお金を使うときもあると思いますが、お金からは少しずつ少しずつ離れて、日々に、新たな世界観を探しているかと思います。


(以下、上記記事に関するかと思われる過去記事、関連記事、及び、参考文献)
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『二千五百八十三:銀行制度についての種々の話題_No.8』
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/07/_no8-c8e8.html
●お金の問題点_0002.wmv
https://www.youtube.com/watch?v=3ibrKBohE8o



(上記ビデオより抜粋引用)
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1年が過ぎ、銀行家は再び村に戻って来ました。

_5



さあ、みなさん、約束どおり、利子を付けてお金を返して下さい。

10万円を100人に貸したので、村にあるお金は1000万円です。

しかし、銀行家に返すお金の総額は1100万円。
当然、返済できない人が出てきます。
結局、村人の3分の2が返済できませんでした。
村人の中に勝ち組と負け組が誕生します。

銀行家は負け組の人達に向かって、こう言います。

また、お金を貸してあげてもいいのですが、みなさんはどうも商売が上手でないようです。
リスクが高いので、今度は利子を20%にして、12万円を返してもらいます。
ただし、今度こそ、返して頂けない場合は、お店の権利をもらいますよ。

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『二千五百八十六:銀行制度についての種々の話題_No.10』
●「お金の問題点」の続き
http://hikari-to-kagayaki.blog.bbiq.jp/blog/2015/07/_no10-9079.html
https://www.youtube.com/watch?v=T8DcvHSi-C8



(上記ビデオより抜粋引用)
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(村人達)
この村中かき集めても1000万円しかないのに、どうして1100万円払えるの?

と、村人が集まって言いました。


(銀行家)
みなさん、それは興味深い事ですね。
あなた方の生産効率はアップしませんでしたか?

_4

 


(村人)
あなたはお金を作る事が出来るただ一人の人。
あなたは1000万円作っただけなのに、1100万円を要求している、、、
そんなの不可能だよ!


(村人達)
あなたがお金を取るので、この村にはお金が不足しています。
私達は必死で働いて利子を払っているけれど、ちっとも借金は減りません。


(銀行家)
もっとお金が欲しいんですかぁ?
でしたら、最近取得された物を担保にして、更に1000万円お貸ししますよ。


(村人)
まって、まって。
私達が一生懸命働いて、国は毎年発展するけれど、国の借金はますます増加する、、、


(銀行家)
国の文明化の程度は銀行への借金の大きさで測ることができるんですョ。
契約の神聖なる義務にのっとって、あなた方の資産を頂戴しましょうか?

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(引用終わり)


                                        坂本  誠

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