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2016年8月 2日 (火)

二千九百六十: 翔(しょう)

            翔


   手が そよ風に 舞い上げられて
   翼になってゆく。
   翼の先から 青空に散ってゆく羽毛が
   そのまま 幾つもの白い鳥になってゆく。
   まるで 紙吹雪のように。

   耳に響き始める音楽に
   身体ごと 流されると
   もう一つの身体が 体内から抜けていきそう。
   まるで
   翼の上に さらに薄い羽が生えたかのように。

   音楽に 心を洗われ 清まりつつ
   大地から そっと浮き上がり 天の頂へと 落ちてゆく。
   大空に吸い込まれるかのように。
   浅く まどろみながら
   まだ見ぬ世界の 遠方(おちかた)へ 遠方へと 流れ流れゆく。


                                        坂本  誠

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