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2016年4月22日 (金)

二千八百九十: 竹取物語を読んで

こんばんわ。

ふと思い立つ事があって、『竹取物語』を読む機会がありました。
『竹取物語』というのは、「かぐや姫」で有名な、あの日本の古典です。

読んだ本は『竹取物語』(星新一 訳/角川文庫)です。
現代語訳された竹取物語ですね。

いや~、正直言って、面白かったですね。

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あらすじは、多くの日本の方も知っていると思いますが、改めて、細部までも読むと、意外なものを発見できます。
ある日、おじいさんが竹やぶの中に出かけて、竹を取りに行っていると、光り輝く竹があり、その竹を切ってみると、小さな女の子がいます。
そして、竹取のおじいさんは、その小さな女の子を家に連れて帰り、自分の娘のように育てます。
その小さな女の子が「かぐや姫」です。

成長した「かぐや姫」は、相当な美女として有名になります。
ですから、多くの男性から求婚されます。
しかし、かぐや姫は全く結婚に応じようとしません。
ですから、竹取のおじいさんは、かぐや姫を心配して、結婚させようとします。
以下に、その辺りの文を書き出します。

私の気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にしています。

(以下、引用)
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「ある年ごろになると、男は女のかたと結婚し、女は男のかたと結婚する。これがよのならわしです。それによって、子も出来、一族が栄える事になります。私は生きているうちに、そのお世話をすませたい。どうでしょう、男のかたをお選びになりませんか」

すると、かぐや姫は表情も変えずに言った。
「そうしなければならないって、なぜですの。わかりませんわ」

あまりのことに、竹取りじいさん、口ごもった。
理由など考えたこともない。
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(引用終わり)

読者の方も、改めて、意外に感じるのではないでしょうか。
つまり、私達の社会では、「絶対に男女は結婚しなくてはいけない」という決まりは何処にも無いからです。
しかし、その竹取物語が書かれた平安時代でも、男女の結婚が多かったならば、それが「よのならわし」でもあるかも知れませんが、「決まり」では無かったわけです。

ですから、上の引用文にあるように、竹取りじいさんは「口ごも」るわけです。
そして、竹取りじいさんが気付いた事には、「なぜ、男女が結婚というライフ・スタイルを築かねばいけないのか」という「理由など考えたこともない」という事実です。

しかも、かぐや姫が上の疑問をおじいさんに投げかける時、「表情も変え」なかったわけです。

ほとんどの方も知っておられると思うのですが、竹取物語のラストで、かぐや姫の正体が明かされます。
原文によると、かぐや姫は「月のかなたから来た人」と明かされますから、結局、かぐや姫は宇宙人なのです。

ですから、かぐや姫の元いた星には、結婚の風習など無かったと推測されます。

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私達の現代社会でも、外国から訪れた外国人の風習が日本のそれと変わっているので、私達は改めて、今までの自分達の常識の理由を考えたり、見直す事が出来ます。

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私達の社会や風習や常識について、新しい発見をしたり、新たな側面を見る、という新鮮な機会を得る事が出来ます。

ですから、この日本の平安時代に書かれた竹取物語は、宇宙人の視線で、地球人のライフ・スタイルを見直す事が出来ることがわかります。

この竹取物語は作者不詳です。
しかし、この竹取物語の作者は、かなりのSF作家である事もわかります。

平安時代にも、日本の上空にUFOが飛んでいたかもしれません。
そうでなければ、宇宙人を題材とした、この小説を描くのは難しいような気がします。
現代ならば、世界の様々な国のSF作家が、様々な宇宙人もの映画を作ったり、小説を書いたりしています。

しかし、日本の平安時代に、既に「宇宙人が存在している」と考えて、その宇宙人と地球人の相違を本作中に描いているのです。
過去のSF小説として有名な、イギリスのH.G.ウェルズの『宇宙戦争』というSF小説があります。
しかし、これなども、せいぜい100年前かそれぐらいです。

しかし、この竹取物語は、現代からさかのぼる事、約1000年前ですから、これほどのものを「一作者が想像できた」というのは驚く事ではないでしょうか。

ですから、この竹取物語の細部をよく見ると、「この小説の作者は、日本の約1000年前の平安時代に宇宙人とファースト・コンタクトをなし終えていたのではないのか?」という疑問が私達に浮かびます。

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物語のラストの方で、かぐや姫の迎えがやって来ます。
ですから、ラストの方に、その宇宙人の状況が詳しく描かれています。

ラストに近づくに従って、かぐや姫は夜の月を見て、泣くようになります。
おじいさんとおばあさんが心配して、かぐや姫に尋ねます。
すると、思いを決したかぐや姫は告白します。
自分は月に返らなくてはならない、と。

そして、どのようにして、かぐや姫がその情報を得たのかも面白いものがあります。

(以下、引用)
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「はい。そのかなたから、月を経て送られてきました。なにかわけがあって、この国へと来ることになってしまいました。くわしいことは、おぼえていません」
「そうとはなあ」
「それが今や、もとの場所へと帰らなければならなくなりました。月の方角から、そのことが伝わってくるのです。この十五日の夜がその時です」
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(引用終わり)

上の引用文からわかることは、「月の方角から」、かぐや姫に向けて、かぐや姫のための情報が、「伝わってくる」ことがわかります。
読者の方も想像できると思うのですが、これは現代で言うならば、「テレパシー」と呼ばれるものです。

ですから、この竹取物語の中には、既に、「テレパシー」の考えもある事がわかります。
そして、さらに、そのテレパシーを宇宙人が使っていることもわかります。

果たして、名前が伝わっていない平安時代のSF作家が、ここまでの空想力や想像力があったと、私達は考えるべきでしょうか。

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その後、かぐや姫を迎えに来た宇宙人が姿を現します。
当然、地球の竹取りじいさんの家の上空に宇宙人が現れます。

竹取りじいさんの家の周囲には、「かぐや姫を連れさらさせてはいけない」という考えから、ミカドが軍勢を配置して、宇宙人と戦おうとしています。

(以下、引用)
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竹取の家のあたりが明るくなり、満月の光が十倍にもなったようだ。
その明るさが、さらに増し、昼かと思えるほど。
そばの人の髪の毛も一本ずつ、見分けられる。

その光のなかを、高い空から、何人かの人が雲に乗って、おりてきた。
そして、地面から人間の高さあたりの場所に、浮かんだまま並んだ。

これを見ると、家にたてこもった人たちも、そとにいた人たちも、なにかの力で勢いを押さえられたようになった。
戦おうという気持ちが、うすれる。

このままではと、なんとか弓矢を手にしようとしても、にぎる力が出ない。
いつも勇ましいのがとりえの者が、やっとのことで、矢を放った。
しかし、ちがった方角へ、少し飛んだだけ。
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(引用終わり)

上の引用文に出ている「雲」というものが、私達がよくSF映画で見るUFO、宇宙船と同じと言えるでしょう。

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当然、平安時代のこのSF作家も、「UFOや宇宙船は、宇宙や空間を移動する乗り物」という認識があることもわかります。

そして、さらに続くことには、「そとにいた人たちも、なにかの力で勢いを押さえられたようになった」というくだりでしょう。
これは、当然、現代で言えば、念力、サイコキネシスと考えられるでしょう。

さらに言えることは、「戦おうという気持ちが、うすれる」というくだりです。
竹取じいさんの家の周囲に配置されている兵士達の戦意が薄れる事がわかります。

これは、現代で言うならば、「洗脳」と言えるかもしれません。
相手の気持ちを変えさせるのですから。

ですから、平安時代の一人のSF作家が、現代の洗脳方法である「MK-ウルトラ」さながらの、洗脳方法も書いています。
なので、ここまで来ると、「平安時代の一人のSF作家が、ここまで、自分の頭の中で想像できたのだろうか?」と、私達は疑問を感じるでしょう。

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他にも、気になる部分を挙げておきます。

(以下、引用)
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たちまちのうちに、締めてあった戸がひとりでに開く。
各所の格子戸も、人がさわりもしないのに、みな開いた。
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(引用終わり)

これなども、宇宙人の念力の描写と言えるでしょう。

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最後に、かぐや姫は羽衣を着せられます。
そのくだりも書いておきます。

(以下、引用)
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そこで羽衣が着せられた。

すぐに心が変わった。
竹取りのじいさんたちへの、気の毒だ、悲しいことだとの思いは、なくなった。
この国への心残りも消えた。
羽衣とは、そういう力をそなえている。
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(引用終わり)

上に挙げた洗脳装置「MK-ウルトラ」の作用とも似ていますが、現代の洗脳装置の多くには、頭に電極を付けて、その信号で洗脳することが多いでしょうか。

ですから、既に「羽衣に触れるだけで心が変わる」というレベルの宇宙人の科学力が伺えます。
しかし、この竹取物語はSFなのですから、この作者が、一応、その作者の頭の中で、その宇宙人の科学力も想像していた、という事になっているでしょう。

ですから、「現代社会に住んでいる私達の想像力をも、遥かに超えたものを持って、竹取物語の作者が描き切った」という事になりますが、ここまで来ると、あまりにも、「想像力のみで書いた」とは信じがたいものがあるのではないでしょうか。

それこそ、「宇宙人が竹取物語の作者の頭の中に、テレパシーを使って、その小説を地球の地上で書かせていた」とも想像できなくはないでしょうか。

上のかぐや姫と宇宙人の交信のように。

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昔から、竹取物語は、日本人の間で有名です。

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しかし、現代語訳をされた竹取物語を子細に読んでみると、新たな発見や笑える部分を再発見できるかと思います。

本記事では省略しましたが、かぐや姫に求婚する5人の男性の物語が、竹取物語の中部を占めています。
かぐや姫が、自分と結婚したがっている5人の男性に無理難題を与えて、結婚を諦めさせようとしています。

かぐや姫が言うには、「東の海の蓬莱(ほうらい)という山に生えている木で、根は銀、幹や枝は黄金、実は白い玉である、枝を持ってきてください」とか「龍の首についている五色に光る玉」とかのような、つまり「現実には存在しないものを持ってきてください」と、求婚者達に言います。

まあ、このあたりも読んでいて、面白かったのですが、この記事では省略させて頂きました。


                                        坂本  誠

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