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2016年1月27日 (水)

二千八百三十: 映画の興行収入について

映画の興行収入について考える機会がありました。

最近では、映画を劇場で公開して、「何人、お客さんが来たか」の観客の数ではなく、「その映画で幾らの額のお金を儲けたか」という興行収入の額の方が、よく報道されているようです。

しかし、これでは、封切られた映画の人気を計るのは難しいと思います。
なぜならば、物価があるからです。

例えば、10年前の映画と、現代の映画の券の値段も違っていると思います。
10年前の一つの映画を見るのに、入館券を1,000円だと仮定します。
そして、仮にの話ですが、現代の一つの映画を見るのに、入館券を2,000円だと仮定します。

そして、10年前の一つの映画を見たお客さんの数を100人だとします。
同様に、現代の一つの映画を見たお客さんの数も100人だとします。

すると、10年前の映画の方の興行収入は、1,000円 * 100人 = 10万円です。
現代の映画の方の興行収入は、2,000円 * 100人 = 20万円です。

ですから、10年前の映画も、映画の方も、その映画を見た人の数は、同じ100人ですが、お金の売り上げとしては、「現代の映画の方が、はるかに稼ぎが良かった」となります。

これだと、10年前の映画の方の人気が高いのか、それとも、現代の映画の方の人気が高いのかがわかりません。
なぜならば、その映画を見た人の数は、同じ100人なので。

ところが、興行収入の方で伝えられますと、受け取る方は、どうしても、現代の映画の方が人気が高かったように感じます。

これもお金というものの数字上のマジックではないでしょうか。

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ですから、「本当に人気のある映画とは?」となると、映画鑑賞券の物価の違いを除いた「映画を見に来た人の数」で、少なくとも、参考とした方が良いのかもしれません。

もっとも、「名画」とされている映画も、封切り当初では、なかなか売れなかった映画も、ある一定の時間が経って、「名画」と鋲打たれる作品もあります。
ですので、観客動員数だけでも、本当に人気のある映画を決める手段にはならないでしょう。

やはり、一人一人の好みもありますので。
私達、一人一人が誰の声からも左右されない「名画」を決めたり、あるいは、自分にとっての本当に人気のある映画を静かに心の奥底で決めていると思います。


                                        坂本  誠

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