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2015年12月29日 (火)

二千七百九十六: 『ノヴァ』製作後、後日談

こんばんわ。

私にとっては、珍しい作品製作後の後日談です。
二千七百九十五:ノヴァ』という絵を掲載したのですが、これについての後日談です。
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私は人物画を描く時には、あまり目を見開いた人物を描いてきませんでした。
「目は心を表す窓である」とも言われていますので、今までは、目をつぶった人物画が多かったです。
目をつぶった絵でも、その絵の主人公の正確を表せたと思っていましたので。

しかし、この『ノヴァ』では、人物画で目を開いている絵を描こうと思いました。
あまり、目をつぶってばかりの人物画だと面白くないので。

初音ミクを描いていたのですが、このキャラクターの瞳が大きいのに気がつきました。
正確には、「瞳(ひとみ)」ではなく「虹彩(こうさい)」と呼ばれる部分です。
人間だと、白目の部分ではない箇所です。
欧米人だと「青い瞳の少女」とか言われていますが、この意味での「瞳」です。
人間の目だと白目の部分の内側に「虹彩」の部分があって、この部分が人種によって色が違っている場合があります。
この「虹彩」の中心に「瞳孔」があります。
この「瞳孔」を狭い意味での「瞳」と呼んでいます。
この「瞳孔」の部分は、眼球に作られた穴ですので、人種を問わず、黒色をしています。
日本人だと、「虹彩」の部分も、「瞳孔」の部分も、黒色の人が多いので、あまり目の色については言われません。

ちょっと話が飛びましたが、初音ミクを描いていて、初音ミクは非常に「虹彩」の部分が大きい事に気がつきました。
つまり、白目の部分がほとんど無いのです。
つまり、キャラクター・デザイン的に表現したら、「瞳の大きな少女」となるでしょうか。

で、一旦、描き終えた後、あまりにも虹彩の部分が大きく感じたので、生身の人間のように、虹彩を小さくして、白目が見えるようにしました。
しかし、気になって、色々な初音ミクのビデオを見てみると、一様に、虹彩が大きく描かれているのに気がつきました。
この辺が、生身の人間の特徴と、キャラクター・デザイン上の人間の特徴の違いだと感じました。

ですから、最初描いていた初音ミクの虹彩は大きなものでした。
ちょっと表現してみるならば、「グレイ」という宇宙人がいます。
私のブログでも、取り上げた過去記事がありますので、読まれたい方は『三百九十二:グレイについて』あるいは『六百五十二:グレイについて_No.2』を参照してください。
時々、TVCMでも、グレイのキャラクターが出てくるので、多くの人も知っているかと思うのですが、「グレイ」の目は白目の部分がありません。

あまりにも私の方で、「目の大きな女性」を意識して描いていたら、最初、描いた初音ミクの目が大きくなってしまい、何となく「グレイ」っぽく感じたのです。
ですから、描き直したわけですが、コピーして残しておいた最初の『ノヴァ』を見ても、「悪くないかもしれないし、なんとなく、こちらの方も良い」と思いましたので、下に、その最初描いた『ノヴァ』も掲載しておきます。

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この「一番最初に描いた『ノヴァ』も掲載しておきたいな」と思いましたので、このような後日談を書いています。

次回作の機会があるならば、もうちょっと、より良い初音ミクの目を描いてみたいと思っています。
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あと、もう一件の話題をこの後日談に書いておきたいと思います。

知っておられる方も多いとは思うのですが、知らない方のためにも書いておきます。
初音ミクの著作権についてです。
最初に書いておきますが、この「初音ミク」のキャラクター・デザイン(図案)については、その製作者がその著作権を放棄したのです。
「放棄」という言い方は良くないかも知れないので、言い方を変えたら「著作権フリー」という言い方が良いかもしれません。

「初音ミク」を製作したのは、北海道札幌市にある「クリプトン・フューチャー・メディア」という会社です。
この「クリプトン・フューチャー・メディア」が、3DCGソフトウェアとして、『初音ミク』を作り上げました。
この3DCGソフトウェアを売り出す当初から、「『初音ミク』のキャラクター・デザイン(図案)は著作権フリーにしよう」という方針があったようです。

ただし、「初音ミク」のキャラクター・デザイン(図案)は著作権フリーなのですが、「初音ミク」のキャラクター・デザインをディスプレイ上で動かす3DCGソフトウェアは、ちゃんと著作権が付いており、また、同社の商品です。

ですから、どういうことなのかと言うと、「初音ミク」の絵は著作権フリーですから、「誰の絵でもない」という感じになるので、多くの人が初音ミクの絵を描いたりしています。
しかし、会社としては、初音ミクをコンピューターのディスプレイ上で動かすソフトウェアのみを販売したかったので、このソフトウェア商品については、著作権があり、また、商品とされているのです。

なので、同社としては、「販売したかったのは、あくまで、うちの社の作ったソフトウェアです。ですから、初音ミクの動画作品を作りたい人は、うちの社のソフトウェアを買って下さい」という構成です。

製作者の死後50年以上経てば、どんな人の作品でも、その著作権が切れるようになっています。
ですから、初音ミクのキャラクター・デザイン(図案)は、言ってみれば、そのような状態なのです。
また、初音ミクのキャラクター・デザイン(図案)の二次使用は、商用・非商用を問わず、広く認められています。

なので、最近では、画集とかイラスト集とかでも、初音ミクの絵を見る機会が増えていると思います。
ですから、「自分の描きたい絵の中に女性を1人描き込みたいのだけど、ふさわしい人がいないから、初音ミクを描きこみたい」と思って、絵を描いても良い事になります。

しかし、「公序良俗の違反が無い程度に、初音ミクを使用してもらいたい」という同社の呼びかけはあっています。

「自分のブログなどに、初音ミクを描きこみたいのだが」と思っている人には、これらの情報は有意義なものになると思います。


                                        坂本  誠

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