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2015年9月25日 (金)

二千六百六十五: 歌声

           歌声


      闇の中
      頭の中に 空洞の柱が
      そそり立ってゆく。

      その空洞の頂から
      天使の歌声が
      静かに 降り注ぎ始める。

      やわらかい
      その歌声は
      薄い布のよう。

      天使の歌声が
      白いレースのカーテンのように
      頭の中で 揺らめいている。

      その歌声自身が
      一つの爽やかな風でもあり
      さらに 白いカーテンを たゆたわせている。

      歌声と カーテンと 風が
      一つに織り合わされて
      流れになってゆく。

      天頂に伸びる 私の空洞の中で
      白いレースのカーテンが 踊り続けている。
      雪が 降り注いで来るかのよう。

 

                                        坂本  誠

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