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2015年5月 5日 (火)

二千四百七十三: 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見て_No.8

こんにちわ。

二千四百四十:「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見て_No.7』の続きです。

二千四百四十二:『人造人間・HAKIDER』を見て』で、私が感じるハカイダーの凄いセリフを紹介させて頂きました。
そのセリフとは、

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▼ロボット兵士:
「た、助けてくれ! 俺は、ただ、上からの命令で、、、」

■ハカイダー:
「自分の意志を持たんのなら、生きていても仕方あるまい」
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でした。

悪役とされたハカイダーならではのセリフです。

今回、私の感じた「凄いセリフ」とは、映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のクライマックス・シーンに出てくるものです。

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以下、劇中から紹介させて下さい。
マクロスは有名なアニメ映画なので、知っている方も多いと思います。
私の気になりました部分には、アンダーラインではなく、今回、太字にさせていただきました。

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●リン・ミンメイ:
「そんなもの、歌ったって、勝てる見込みなんか、ないじゃない!」
「それより、一緒にいて、、、輝、、、」
「どうせ死ぬなら、このまま、一緒にいたい、、、」

◆一条輝:
「ぼくらだけの問題じゃない。」
「マクロスに乗っている、みんなのために、、、」

●ミンメイ:
「そんなの関係ないじゃない!」
「どうして、世の中にいるのが、私達、二人っきりじゃないの!?」
「あなたとわたし、、、みんな、死んじゃえばいいのに!!

   :
   :
   (中略)
   :
   :

◆輝:
「君はまだ歌が歌えるじゃないか。」

   :
   :
   (中略)
   :
   :

●ミンメイ:
「私、歌うわ、、、思いっきり。」
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マクロスも、あらすじも、かなり大規模な設定があることで有名です。
物語のベースは宇宙戦争ですが、その物語の中に、歌手リン・ミンメイの人生と軍人である一条輝のラブ・ストーリーも展開されます。
物語の中に歌手が出てくるので、当然、歌手の人生も描かれているのが、マクロスの特徴です。

従来のアニメは、戦記物が多く、当然、戦いのシーンばかりが作品中に描かれていたものでした。
しかし、このマクロスは、番組制作の当初から、「全てを注ぎ込んでみたい」という意向から、宇宙戦争物であり、かつ、その巨大宇宙船内部に多くの人々が暮らし、そして船内には、芸能界まで広がっている、というストーリーが描かれていました。

ついでながら、マクロスの巨人達は遺伝子工学で作り出された生命体でした。
ですから、マクロスには生物学の要素もあります。
また、普通のアニメの戦争物とは違っているのが、地球人類の先祖と宇宙人である巨人とのリンクです。
宇宙人である巨人達と、地球人の遺伝子は遠い過去には同一であり、つまり、同一の先祖から地球人と劇中の宇宙人が別れた事が紹介されています。
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歌手リン・ミンメイの話に戻ります。

宇宙船マクロスの内部は巨大空間であるため、多くの人々が生活しています。
そして、その内部の人々の生活で、芸能界が作られていました。
その芸能界の歌姫が、リン・ミンメイです。

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ですから、宇宙空間の中にリン・ミンメイの歌声が広がるのが、この映画の特徴です。
また、宇宙船マクロスの内部には芸能界があります。
この芸能界は特殊な空間にあるのですが、私達が日常のテレビで見かける芸能界とほぼ一緒の構造をしています。

つまり、私達がテレビで見る芸能界の裏側が、この映画マクロスで語られています。
例えば、リン・ミンメイはスターですから、眠る時間も惜しんで歌います。
そして、リン・ミンメイは過密スケジュールに悩まされているようです。
そして、「パパラッチ」とも思えるような、つまり、「おっかけ」と呼ばれる人達にも追いかけられるようです。

つまり、私達がテレビで見かける芸能界の人間の本音も、この映画の中で語られています。

リン・ミンメイは、いつでも、明るく歌い人々に励まします。
そして、ファンの皆さんには、「ありがとう」と、いつも感謝の言葉を出します。

しかし、大スターの裏側である孤独の気持ちも語られています。
そして、映画マクロスの冒頭で、戦闘上から、一条輝と二人きりになり、そこで、リン・ミンメイはやっと自由な休暇を取れるような設定になっています。

その後、リン・ミンメイと一条輝が二人きりでいる所を、週刊誌のカメラマンに撮影されます。
(つまり、マクロスの内部には週刊誌業界もあり、そして、多数の週刊誌カメラマンもいることが視聴者にわかります。)

結局、私達が現実の芸能人の悩みを時々聞くのと同じように、リン・ミンメイの悩みも「孤独」であることが私達にわかってきます。
マクロス船内では有名人のリン・ミンメイですが、対照的に、リン・ミンメイの心は孤独なのです。
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ですから、歌手リン・ミンメイにとって、一条輝という恋人が出来た事は、彼女の人生では新しい刺激をもたらしたのです。
しかし、映画マクロスは歌手を描いただけのドラマではありません。
平行して、巨人達のとの戦闘が起こります。

いつしか、リン・ミンメイと一条輝は離れ離れになります。
そして、別れの期間が長かったせいもあり、一条輝は彼の上司である早瀬少佐と恋に陥ります。

劇が進むにつれて、リン・ミンメイと一条輝は再び出会いますが、その時は愛情の状態にも違いが発生しています。
そして、劇のクライマックスで、上記に紹介したセリフが出てきます。

ミンメイは輝に叫びます。

「どうして、世の中にいるのが、私達、二人っきりじゃないの!?」
「あなたとわたし、、、みんな、死んじゃえばいいのに!!

凄いセリフですね。
多くのファンを愛していた筈のリン・ミンメイが言うには、「みんな、死んじゃえばいいのに!!」です。
「みんな」というからには、私も、このブログの読者であるあなたも、あなたの知人も、そして、セリフの流れからリン・ミンメイと一条輝以外の全ての人間がいなくなればいいのでしょう。

しかし、私達がリン・ミンメイのこのセリフを聞いても、彼女の心の中に一つも憎しみの感情や怒りの感情を感じないでしょう。
なぜならば、本気で、リン・ミンメイが全ての人が死ねばよいと願っているわけではない事がわかります。
それよりも、上記のセリフで感じる事は、歌手リン・ミンメイの孤独から来る寂しさです。
つまり、この「みんな、死んじゃえばいいのに!!」のセリフに込められた言霊に、「寂しさ」と「悲しさ」を人は感じるからです。

なので、この「みんな、死んじゃえばいいのに!!」のセリフを私達が聞いて感じる事は、孤独な魂が他の人の愛を欲する叫びだとわかります。
ですから、一見して、この凄いセリフに聞こえても、このセリフの本当に言わんとしている事は、巨大な愛の叫びなのです。
つまり、本当は、歌手リン・ミンメイは非常に非常に、ファンの人々や彼女の近辺の人々を愛している事がわかります。
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このように、マクロスも設定がかなり大きいので、様々な人物の人生、つまり、ドラマを見ることが出来ます。
そして、多彩な登場人物達の人生が交錯し、やがて、それらの多くの人生の糸が一本の糸となって、映画のラストに向かうのです。

これが映画マクロスの醍醐味でもあります。

Macross - Ai... Oboete Imasuka? [愛 ・ 覚えていますか?/ Amor... Você se Lembra?]
https://www.youtube.com/watch?v=rKlkwvrLNMw

Macross - Ai... Oboete Imasuka? [愛 ・ 覚えていますか?/ Amor... Você se Lembra?]
YouTube: Macross - Ai... Oboete Imasuka? [愛 ・ 覚えていますか?/ Amor... Você se Lembra?]

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              愛と光
 

  

 

      愛が光となり、光が愛となり、
      光と愛が結ばれ合い、
      羽毛のように 触れ合い、
      お互いの中で響き合う。

      光と愛が 織(お)り合わされる中、
      速くもあり 遅くもある
      一つの やわらかな音楽が流れ続ける。

      その音楽に のせて
      光と愛が
      私達の胸に やって来る。
      一組の男と女のように。

 

                                        坂本  誠

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