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2015年3月14日 (土)

二千四百三十七: 春

           春


      春を告げる天使たちが
      冷たさの残る大地に
      一人ずつ 一人ずつ
      舞い降りる。

      天使の爪先の
      触れた一点から
      春の波紋が
      やわらかく広がってゆく。

      ぬくもりとやさしさが
      漂いながら
      花々はよみがえりの訪れを
      知らされる。

      花々は目覚め
      ゆるやかな陽射を見ながら
      色とりどりの笑顔を広げ
      春の唄を歌い始める。

      春の唄に
      蝶が目覚め
      花々の上に
      踊り出す。

      春の唄と踊りに
      鳥たちが目覚め
      青空高く
      駆けまわる。

      春の唄と踊りと駆けずりに
      木々たちが目覚め
      おのれの緑のつぼみを
      押し開いてゆく。

      多くの命のいきぶきを
      ふくらませ ふくらませ
      春が広がる。
      春の波紋が広がる。

      いくつもの春の波紋が
      重なりあい ひびきあい
      命の喜びを謳い上げ
      大地を春一色に染め上げてゆく。



 


                                        坂本  誠


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