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2014年10月27日 (月)

二千二百六十四: 最近読んだマンガ『ハルロック』

今日は、最近読んだマンガをご紹介させて下さい。

私も小さい時はよくマンガを読んだものです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、マンガを読まなくなるのは、誰でもそうでしょうか。
しかし、このような私でも、折に触れて、読みたいマンガが時々出てきます。
そのようなわけで、私が新たに手にしたマンガの事を書きます。

現在、私は『妖怪ウォッチ』というマンガも読んでみたいのですが、先に『ハルロック』(著者:西餅、出版社:モーニングKC講談社)というマンガを手に入れました(写真は『ハルロック』の第1巻)。

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この『ハルロック』について書きます。
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『ハルロック』の概要を書くと、これは電子工作を主題としたマンガです。
マンガのジャンル開拓は、様々なジャンルに及んでいます。
しかし、この「電子工作」のジャンルまでもがマンガになったのは、ちょっと珍しいかと感じました。

「電子工作」マンガとは言ったものの、もちろん、マンガ中心ですので、電子工作専門の読み物ではありません。
どちらかというと笑えるマンガでした。

ヒロインの「向坂 晴(さきさか はる)」は女子大生です。
しかし、幼い時から、電化製品の分解が彼女の趣味でした。
やはり、年齢を重ねるにつれて、電子工作の世界にのめりこんでいきます。

そして、電子工作が彼女の生きがいなのですが、彼女は化粧もしないし、服装にも興味が無く、「彼氏」というものにも、ほとんど興味が無いらしく、ひたすら、電子工作の世界の中で喜びを感じる理系女子です。
最近では、理系女子の事を「リケジョ」とか呼ばれているようですが、普通のリケジョの女性と比べても、かなりこの世界にはまっているキャラクターとして描かれています。
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電子工作の世界が描かれており、もちろん、電子工作の面白さが語られるのも、このマンガの面白い点でした。
しかし、上記のように、ちょっと変わった雰囲気のリケジョが描かれていますので、彼女の目から見た私達の世界が、少し新鮮な感じで描かれているのに気がつきます。

例えば、電子工作にはまってばかりの女子大生がいて、その女性が彼氏を欲しいとも思わないし、また、化粧もしないし、服装にも興味がありません。
しかし、「そんな女性が世にいても良いではないか」という感じで描かれています。

他にも、彼女は電子工作が得意ですから、家の中の電化製品を自分で修理したりします。
結果、彼女の家では、ほとんど、電化製品の買い替えが起きません。
最初、晴(はる)の母は喜んでいましたが、途中から、自宅の電化製品が故障すると、それを晴(はる)に見つからないように、ひっそりと処分します。
晴(はる)の母は新しい電化製品を買い換える喜びが欲しいのですが、娘の晴(はる)に電化製品を修理されてしまうと、永遠に電化製品を新たに購入できない事に気がつき、それを「面白くない」と感じるようになったのです。
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上記の事も、かなり現代社会の電化製品の事情が物語られていると感じました。
確かに、自分で電化製品を修理できるようになると、大変に安く上がります。
しかし、同時に新しい電化製品がほとんど我が家に来ないようになることに読者の方も気がつくでしょう。

この辺は、ケースバイケースの世界かもしれません。
確かに、「電化製品を修理する」というのは、一種の電化製品製作の喜びでもあるのに気がつきます。
また、自分で愛情を込めて、電化製品を修理するので、修理した電化製品が余計に大事に感じるでしょう。
また、「自分で物を作った」という物作りの喜びもあります。

しかし、家の中の電化製品が永遠に変わらないとなると、どこか寂しい気のする人も出てくるでしょう。
ですから、ケースバイケースの話かもしれません。

今日、このようなご時世ですから、時と場合によって、自分で修理したり、あるいは新しい電化製品を購入する喜びの両者を使い分けるのがベターなやり方かもしれません。
自分で電化製品を修理した場合とかは、その分の余ったお金は何か他のもっと有意義な事に使えば良いからです。

また、マンガの冒頭に、晴(はる)の幼い頃のワン・ショットが描かれています。
幼い晴(はる)はその頃から、家の電化製品の分解で遊んでいます。
当然、晴(はる)の母親はそれを見て驚きます。
しかし、晴(はる)は以下のように母に尋ねます。

  「これどうやってうごいているのー?」

晴(はる)の母は狼狽しながら、晴(はる)に答えます。

  「お、、、お金よ。お父さんが働いたお金で動いているのよ」

と。

電化製品と言うのは、電気で動いているわけですが、晴(はる)の母が

  「電化製品はお金で動いている」

というセリフに、読者の方は何をか感じるかと思います。
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いずれにしても、電子工作の世界と、大学生の生活が絡んでいます。
このヒロインの「向坂 晴」が少し異色のキャラクターとして描かれていますので、普通に私達の目にする大学生との生活の間の、かなりのズレが起きるのです。
この「ズレ」自体が、このマンガに描かれており、それ自体を楽しく読める事に気がつきます。

この『ハルロック』は、上記の「ズレ」が描かれているとも感じられるマンガなので、余裕のあるマンガ好きの人は目にしても良いかもしれませんね。

 

                                        坂本  誠

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